田舎に移住するということ

田舎に移住したいという気持ちはよくわかります。水や空気が美味しくて、自然が豊かで、時間がゆったりと流れているので、人間らしい生き方が出来そうだと思えるからです。

「田舎暮らしの本」の読者アンケートによると2022年度版での移住したい都道府県ランキングは、1位長野県、2位静岡県、3位山梨県、4位沖縄県、5位千葉県と、5位千葉県を除いて所得水準の高い大都市圏が入っていません。このことは、お金が幸福度を決めるわけでは無いことを物語っていると言えるでしょう。

 

年金だけで田舎暮らしできるか

知人で田舎暮らしをした人の話ですが、生き続けるだけであれば、年金給付が下がっても十分生活していけるそうです。ただ家賃が相当下がるがコストがそれなりにかさむので、普通の暮らしをしようと思うと夫婦二人で10万円の収入は必要だと言いいます。

 

果たして田舎暮らしはバラ色か

  • 大都市のような多様な雇用機会がないため、独立するか自然の中での農業が基本となる。
  • 山中地域に行くと、大型スーパーなどの安売り施設がなく、定価販売の小売店しか商業施設がなかったりする。車に商品を満載して移動するスーパーが山間部で見かけるが、運送のコストが上乗せされるので、モノの値段は確実にあがる。人口の少ない地域では、その固定費負担の割合が高くなる。
  • 都会に比べると家賃や固定資産税は桁違いに安いが、公共交通機関が限られるので車を保有することになるが、その維持費にお金がかかる。
  • 本当の意味で、田舎暮らしするには、地域に溶け込まなければならない。地域のおばさんが漬物をもって家に集まってくる。おじさんも集まってしまいには宴会に発展したりする。よそ者を受け入れる文化は地域によって異なるが、文化を知らないと村八分もありえる。

 

田舎への移住を考える人へ

最近では、「お試し移住」を実施している制度があります。物件に限りがあるかもしれませんが、1年~2年住んでみれば大体のことは分かると思うので、事前に移住先がどういう文化になっているのか、しっかり知ってから移住を考えても遅くはないでしょう。


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