FP先生
消費税とは?消費税の導入目的
消費税とは商品やサービスなどを消費した際に課される税金のことで、全ての国民が平等に同じ額を支払わなければいけない公平性のある税金です。
消費税が導入された目的としては財源確保が一番の目的でした。
少子高齢化社会が進行していく上で社会保障費が増大するために消費税を導入して財源確保に努めるのが目的です。
年金や医療費などの社会保障費が少子高齢化によって今までの税制だと制度が維持できなくなり、破綻をしてしまう可能性もあったので消費税が導入されました。
消費税の歴史
日本の消費税の歴史は意外と新しく、1988年から1989年にかけて当時の竹下登首相の時に消費税法が成立し、消費税として3パーセントの税金が取られることが決まりました。
以降1994年に4パーセント、1997年に5%と短い期間で消費税率がどんどんと上昇していきました。その後2014年に8パーセントとなり、2019年10月から10パーセントに消費税が増税される予定となっています。
このように導入されてから30年の間で、消費税率が3パーセントから10パーセントに上昇してしまう予定です。
消費税の計算方法
消費税の計算方法ですが、現在では消費する商品やサービスの価格の8パーセントが消費税として支払わなければなりません。
商品の値段によっては1円以下の端数が出てしまうことがあるのですが、財務省では1円以下の端数に関して切り捨てや切り上げもしくは四捨五入など、どのように処理したら良いかを各事業者ごとに判断を任せています。
事業者によって端数の扱いが異なっており、計算方法によっては1円単位で誤差が生じることもあります。
電卓で計算する方法
消費税を計算する方法は意外と簡単です。スマホにも電卓アプリがついているので、電卓で計算する方法を覚えるだけで困ることはないはずです。
消費税のメリットとデメリット
消費税のメリット
消費税のメリットとしては安定して財源を確保することができることです。
消費税は食料品の購入や交通費などから誰もが同じ税率の税金を支払うので確実に徴収することができる税金となります。
所得税や法人税と違って、消費活動を行ったときに課税される仕組みなので財源として計算しやすいというのもあります。
消費税のデメリット
消費税のデメリットは家計の支出が増加してしまい、その結果消費活動を控えて景気が悪くなってしまうということです。
支出が増えれば必然的に消費活動を抑えようとして、その結果企業の売り上げも落ち込み景気が減速してしまうことにもつながってしまうのです。
消費税の増税スケジュール
消費税の増税スケジュールは2019年10月に消費税が、現在の8パーセントから10パーセントに増税される予定となっています。
消費税の軽減税率
消費税が10パーセントに上昇しても、食品や新聞などの特定の商品やサービスが対象となり軽減税率が適用されることになりました。
軽減税率とは
軽減税率とは、低所得者への経済的な配慮として、特定の商品(生活必需品や食料等)については、一般的な消費税率よりも低く設定しようという試みです。
軽減税率が適用されれば消費をしても特定の商品については、消費税率が10パーセントではなく8パーセントが適用されることになるのです。
消費税の増税による私達の負担
消費税が増税されることによって私たちの負担は確実に増え、家計を圧迫してしまう恐れがあります。
食品や新聞などは軽減税率が適用されて消費税が8パーセントのままですが、旅行や外食なども消費税が10パーセントとなってしまうため場合によっては以前に比べて外出が減ってしまうかもしれません。
値段の高いものになればなるほど私たちの負担が増えてしまうので、家電などの比較的値段が高いものを購入する時にはより負担が大きくなってしまいます。
消費税の増税前にやっておきたいこと
住宅や車などの購入を考えている人は、消費税が導入される前に購入をした方が良いでしょう。
それ以外にも値段が高い家電やブランド品、さらには高価な貴金属類の購入を考えている人も2019年10月以前に購入しておいた方が良いです。
こういったことで増税前に、購入したいという需要が高まってしまうことを「駆け込み需要」と呼ばれます。
消費税のまとめ
消費税は日本ではそれほど歴史が古いものではなく、短い期間で段階的に増税が繰り返されてきました。主に社会保障費の増大により、安定した財源を確保する必要があるために導入されたのです。
国が消費税を増税するのはメリットとデメリットがありますが、私たちの家計の負担は確実に増えるのでそれに備えておかなければなりません。