ドル建て保険について
m(福岡県)
相談中 2024年04月25日半年ほど前、銀行の職員さんにお勧めされてドル建ての年金保険に加入しました。
私が勉強してないまま加入してしまったのが悪いのですが、今更ながら調べてみると、円安の状況で入ると損をするという記事を見つけました。
ただ、今解約すると支払い期間(10年)を満たないため、5万円程損をしてしまいます。
これからまだ円安の状況が続くことも予想されていますし、このまま支払い続けて更に損失を増やすより、今のうちに解約すべきか迷っています。
世間知らずでお恥ずかしいのですが、アドバイスを頂けると助かります。
No.1448
回答 3件
mさん初めまして。
かわすみFP事務所の川隅です。
外貨建ての年金保険に加入されたとのこと。実は同様のご相談は増えています。
外貨建て年金保険というのは、決まった時期に外貨での決まった額を積立するタイプの商品かと思います。外貨建ての場合は支払いおよび年金受け取りの際に、円ではなく外貨を採用していることから想定される運用利回りが高いという特徴があります。
一方で御懸念の通り保険料の支払いと年金として受け取る際に、為替の影響を受けるというリスクがあります。また、金融商品として手数料(銀行が募集時と契約中に保険会社から受け取るもの)はおそらく高い部類に入ります。
支払期間があと9年あってその後も年金として10年かけて受け取ると考えれば、為替リスクの分散は十分に図ることができると思われます。(為替が有利な時にも不利な時にも積立・受取することになるでしょう)
ただ一方で、安心を買うはずの保険商品で為替に関して心配事を抱えていては本末転倒とも言えます。
為替が気になって仕方がないというのであれば、価格が変動する商品はmさんには向いていないのだと思います。
一方でこれを機に価格が変動する商品の経験を積んでいこうと考えるのであれば、じっくりと最後まで継続保有することを検討しましょう。
かわすみFP事務所の川隅です。
外貨建ての年金保険に加入されたとのこと。実は同様のご相談は増えています。
外貨建て年金保険というのは、決まった時期に外貨での決まった額を積立するタイプの商品かと思います。外貨建ての場合は支払いおよび年金受け取りの際に、円ではなく外貨を採用していることから想定される運用利回りが高いという特徴があります。
一方で御懸念の通り保険料の支払いと年金として受け取る際に、為替の影響を受けるというリスクがあります。また、金融商品として手数料(銀行が募集時と契約中に保険会社から受け取るもの)はおそらく高い部類に入ります。
支払期間があと9年あってその後も年金として10年かけて受け取ると考えれば、為替リスクの分散は十分に図ることができると思われます。(為替が有利な時にも不利な時にも積立・受取することになるでしょう)
ただ一方で、安心を買うはずの保険商品で為替に関して心配事を抱えていては本末転倒とも言えます。
為替が気になって仕方がないというのであれば、価格が変動する商品はmさんには向いていないのだと思います。
一方でこれを機に価格が変動する商品の経験を積んでいこうと考えるのであれば、じっくりと最後まで継続保有することを検討しましょう。
2024.04.26
+ 全文を見る
mさん
はじめまして
質問ご投稿ありがとうございます
HORIZON FP事務所(ホライズンエフピージムショ)の望月と申します
ちなみに私は銀行出身の独立FP&コンサルタント業務をさせていただいている者です
半年ほど前、銀行の職員さんにお勧めされてドル建ての年金保険に加入された、とのことですね
銀行出身者としては頭の痛いお話に受け止めてしまいます・・・
ご加入されたドル建ての年金保険というものは
もちろんその名の通り将来の受取年金資産をつくるためのものです
その将来資産を作ろうと思った時
少しでも金利の良いものや
金利の力以外の恩恵を受けることでさらに殖やすことができればいいですよね?
ということで
毎月決まった外貨(この場合ドル)を購入し積み立てていくことができる商品があるよ
というようなご案内だったのだろうと推測します
でもここで
金利は保険商品として確保できるものもありますが
為替については基本コントロールが効きません
一定量定額の外貨を積み立てていく
ということは
mさんが仰る通り
円安の時には毎月の積立(支払)日本円がどんどん高くなっていってしまいます
この点で言えば
円安が進むに応じて積み立てる(というより支払う)日本円の額面も高くなっていくので
本来的には為替の恩恵を受けているとはいえません
(ちなみに少し話が逸れますが
その銀行員から『ドル=コスト平均法』などの言葉や説明ももしかしたらあったかもしれませんが
定額の外貨(ドル)を購入してそれに応じた日本円を支払う方法は
実は本来いうところのドル=コスト平均法ではありません
ドル=コスト平均法は定額の日本円の支払の中で外貨を購入する方法が本来の話です)
ただご契約期間が長くなればなるほど
その間のドル/円相場(為替相場)は円安の時もあれば円高の時も経験することになると思われますので
一概に今円安だから損をするとは言い切れません
外貨を使う(購入する)のは
基本的には為替による円換算の増大というのは二次的要因であり
一番はそもそもの運用される金利が日本円をそのまま運用するよりも
外貨を運用した方が外国の金利を適用できるので日本円での運用りも
適用金利や利回りが高くなる
という背景があったはずです
その意味で言うと
ご契約されているような定額定量の外貨を購入するということは
外貨(この場合のドル)そのものは確実に積み立てられ貯まっていくことになりますね
その運用対象である外貨が安定的に貯まっていくので
海外(ドル)の金利適用によりドルベース(ドルとしての元本)では確実に増えることになります
その貯まって運用される外貨(ドル)が将来(たとえば10年後や15年後)の時点でいくらになるのか?は商品上見えていると思います
結果その満期時点の(増えた)外貨額を日本円に換算する時に
為替相場がいくらの水準になっているのか?によって
日本円で運用していた場合と比べて結果いくら増えたことになるのか?が決まることになります
つまりその時点にならないと本当に得したのか損したのかがわからないというのが実態です
この場合、
年金受取方法が必ず日本円に戻して受取らなければならないものだと
損益もその時点でほぼ確定しますが
もし円高で日本円に戻すことが望まれないときに外貨で受け取ることを選択できるものであれば
一度ドルで貰ってから適当な円安相場の時に円転するという方法も取ることが出来ます
そうすれば少しでもまた受取りを増やすことも出来ますね
この辺はご契約の保険商品を見て見ないとわからない話ですが
今足もとの円相場が円安だから負担感を覚えるのもわかりますが
その支払額自体に特段問題なくお支払いが出来る状況なら
そのうちにもう一度保険商品の内容を将来対応できるお金の受取方法までしっかり確認してからあらためて損になる、負担になる、それともよく納得すればやっぱり得だよね、とそれぞれの結論を導き出せると思います
ドル建て→円安→支払う日本円が多くなる→やばい!?
ということではなく
契約内容(具体的な商品名などわかればここの専門家たちならだれでもわかると思います)の確認をしてみる
それから毎月のドルを買うための支払日本円額がどれくらい負担で対応不能になる可能性があるものなのか
を点検して
それから解約するか継続するかをお決めになられるのが良いですよ
おそらくはその銀行にはその保険の種類しかなかったのでしょう
はじめまして
質問ご投稿ありがとうございます
HORIZON FP事務所(ホライズンエフピージムショ)の望月と申します
ちなみに私は銀行出身の独立FP&コンサルタント業務をさせていただいている者です
半年ほど前、銀行の職員さんにお勧めされてドル建ての年金保険に加入された、とのことですね
銀行出身者としては頭の痛いお話に受け止めてしまいます・・・
ご加入されたドル建ての年金保険というものは
もちろんその名の通り将来の受取年金資産をつくるためのものです
その将来資産を作ろうと思った時
少しでも金利の良いものや
金利の力以外の恩恵を受けることでさらに殖やすことができればいいですよね?
ということで
毎月決まった外貨(この場合ドル)を購入し積み立てていくことができる商品があるよ
というようなご案内だったのだろうと推測します
でもここで
金利は保険商品として確保できるものもありますが
為替については基本コントロールが効きません
一定量定額の外貨を積み立てていく
ということは
mさんが仰る通り
円安の時には毎月の積立(支払)日本円がどんどん高くなっていってしまいます
この点で言えば
円安が進むに応じて積み立てる(というより支払う)日本円の額面も高くなっていくので
本来的には為替の恩恵を受けているとはいえません
(ちなみに少し話が逸れますが
その銀行員から『ドル=コスト平均法』などの言葉や説明ももしかしたらあったかもしれませんが
定額の外貨(ドル)を購入してそれに応じた日本円を支払う方法は
実は本来いうところのドル=コスト平均法ではありません
ドル=コスト平均法は定額の日本円の支払の中で外貨を購入する方法が本来の話です)
ただご契約期間が長くなればなるほど
その間のドル/円相場(為替相場)は円安の時もあれば円高の時も経験することになると思われますので
一概に今円安だから損をするとは言い切れません
外貨を使う(購入する)のは
基本的には為替による円換算の増大というのは二次的要因であり
一番はそもそもの運用される金利が日本円をそのまま運用するよりも
外貨を運用した方が外国の金利を適用できるので日本円での運用りも
適用金利や利回りが高くなる
という背景があったはずです
その意味で言うと
ご契約されているような定額定量の外貨を購入するということは
外貨(この場合のドル)そのものは確実に積み立てられ貯まっていくことになりますね
その運用対象である外貨が安定的に貯まっていくので
海外(ドル)の金利適用によりドルベース(ドルとしての元本)では確実に増えることになります
その貯まって運用される外貨(ドル)が将来(たとえば10年後や15年後)の時点でいくらになるのか?は商品上見えていると思います
結果その満期時点の(増えた)外貨額を日本円に換算する時に
為替相場がいくらの水準になっているのか?によって
日本円で運用していた場合と比べて結果いくら増えたことになるのか?が決まることになります
つまりその時点にならないと本当に得したのか損したのかがわからないというのが実態です
この場合、
年金受取方法が必ず日本円に戻して受取らなければならないものだと
損益もその時点でほぼ確定しますが
もし円高で日本円に戻すことが望まれないときに外貨で受け取ることを選択できるものであれば
一度ドルで貰ってから適当な円安相場の時に円転するという方法も取ることが出来ます
そうすれば少しでもまた受取りを増やすことも出来ますね
この辺はご契約の保険商品を見て見ないとわからない話ですが
今足もとの円相場が円安だから負担感を覚えるのもわかりますが
その支払額自体に特段問題なくお支払いが出来る状況なら
そのうちにもう一度保険商品の内容を将来対応できるお金の受取方法までしっかり確認してからあらためて損になる、負担になる、それともよく納得すればやっぱり得だよね、とそれぞれの結論を導き出せると思います
ドル建て→円安→支払う日本円が多くなる→やばい!?
ということではなく
契約内容(具体的な商品名などわかればここの専門家たちならだれでもわかると思います)の確認をしてみる
それから毎月のドルを買うための支払日本円額がどれくらい負担で対応不能になる可能性があるものなのか
を点検して
それから解約するか継続するかをお決めになられるのが良いですよ
おそらくはその銀行にはその保険の種類しかなかったのでしょう
保険商品を銀行職員からご購入、ご契約されたということですが
おそらくは
1.販売ノルマがあった
2.金利が良いものとしてご提示する商品群としておそらくはその銀行にはその保険の種類しかなかったのかもしれない
3.ほかに投資信託という選択肢もあったが将来資産を構築するということでは年金保険のほうがmさんのご意向に沿えるものだと判断していた
ということだと思います
ご契約当時の環境や相場によってその当時のベストやベターをご紹介したのだと思います
あくまでも補足として
個人的な推測ですがお伝えしておきますね
おそらくは
1.販売ノルマがあった
2.金利が良いものとしてご提示する商品群としておそらくはその銀行にはその保険の種類しかなかったのかもしれない
3.ほかに投資信託という選択肢もあったが将来資産を構築するということでは年金保険のほうがmさんのご意向に沿えるものだと判断していた
ということだと思います
ご契約当時の環境や相場によってその当時のベストやベターをご紹介したのだと思います
あくまでも補足として
個人的な推測ですがお伝えしておきますね
2024.04.26
保険商品を銀行職員からご購入、ご契約されたということですが
おそらくは
1.販売ノルマがあった
2.金利が良いものとしてご提示する商品群としておそらくはその銀行にはその保険の種類しかなかったのかもしれない
3.ほかに投資信託という選択肢もあったが将来資産を構築するということでは年金保険のほうがmさんのご意向に沿えるものだと判断していた
ということだと思います
ご契約当時の環境や相場によってその当時のベストやベターをご紹介したのだと思います
あくまでも補足として
個人的な推測ですがお伝えしておきますね
おそらくは
1.販売ノルマがあった
2.金利が良いものとしてご提示する商品群としておそらくはその銀行にはその保険の種類しかなかったのかもしれない
3.ほかに投資信託という選択肢もあったが将来資産を構築するということでは年金保険のほうがmさんのご意向に沿えるものだと判断していた
ということだと思います
ご契約当時の環境や相場によってその当時のベストやベターをご紹介したのだと思います
あくまでも補足として
個人的な推測ですがお伝えしておきますね
2024.04.26
望月様、はじめまして。
お忙しい中回答頂きありがとうございます。
私が契約したのはマニュライフ生命のこだわり個人年金というものになります。
受け取りの際、日本円ににして受け取るか、外貨として持っておくか選択できると説明をうけました。
10年未満で解約した場合は、解約控除金がかかってしまい、返戻金はわずかになってしまうという仕組みだそうです。
契約時の積み立て利率が何5.03%で、このままの金利の場合だと10年後解約返戻率が100パーセントを超え、30年後に200%を超えるという話しでした。
知識があまり無い状態だったので、高い利率に惹かれたのと、銀行という安心感で契約してしまいましたが、為替相場や手数料等も考慮するべきだったと反省しています。
回答してくださった皆様の意見を参考にもう一度契内容などを見返して判断したいと思います。
ありがとうございました!
お忙しい中回答頂きありがとうございます。
私が契約したのはマニュライフ生命のこだわり個人年金というものになります。
受け取りの際、日本円ににして受け取るか、外貨として持っておくか選択できると説明をうけました。
10年未満で解約した場合は、解約控除金がかかってしまい、返戻金はわずかになってしまうという仕組みだそうです。
契約時の積み立て利率が何5.03%で、このままの金利の場合だと10年後解約返戻率が100パーセントを超え、30年後に200%を超えるという話しでした。
知識があまり無い状態だったので、高い利率に惹かれたのと、銀行という安心感で契約してしまいましたが、為替相場や手数料等も考慮するべきだったと反省しています。
回答してくださった皆様の意見を参考にもう一度契内容などを見返して判断したいと思います。
ありがとうございました!
2024.04.27
+ 全文を見る
mさんはじめまして。
家計相談Labo 鈴木です。
「外貨建ての年金保険」ですが川隅様も言われている通り、金融商品として手数料が(おそらく)高い部類に入ります。
生命保険の手数料は、証券会社の株の売買手数料や、銀行の振込手数料などと違い、基本的に開示されていないことがほとんどです。
たとえば外貨の高利回りを期待するのであれば、手数料が開示されている商品(米ドルや、米国債券など)を手数料の安い金融機関から購入されるのが良いかと思います。
窓口がある銀行の外貨預金は手数料が高いケースが多いので、しっかりと比較検討されてください。
元本割れは避けたいところですが、5万円は勉強代ととらえて、今後の手数料の支払いでキズを広げずに、はやめに解約されるのが良いかと思います。
(私は過去、生命保険料控除を使いたいという理由だけで個人年金保険に入ったものの、途中解約して損切りした経験があります。)
家計相談Labo 鈴木です。
「外貨建ての年金保険」ですが川隅様も言われている通り、金融商品として手数料が(おそらく)高い部類に入ります。
生命保険の手数料は、証券会社の株の売買手数料や、銀行の振込手数料などと違い、基本的に開示されていないことがほとんどです。
たとえば外貨の高利回りを期待するのであれば、手数料が開示されている商品(米ドルや、米国債券など)を手数料の安い金融機関から購入されるのが良いかと思います。
窓口がある銀行の外貨預金は手数料が高いケースが多いので、しっかりと比較検討されてください。
元本割れは避けたいところですが、5万円は勉強代ととらえて、今後の手数料の支払いでキズを広げずに、はやめに解約されるのが良いかと思います。
(私は過去、生命保険料控除を使いたいという理由だけで個人年金保険に入ったものの、途中解約して損切りした経験があります。)
鈴木様、はじめまして。
お忙しい中回答頂きありがとうございます。
窓口があると手数料も高くなりますよね。。
高い金利に惹かれて契約してしまいましたが、そこら辺も踏まえた上で考慮すべきでした。
損失は今後も増え続ける可能性もありますし、回答して頂いた皆さんの意見と契約時の内容をもとに早めに判断したいと思います。
ありがとうございました!
お忙しい中回答頂きありがとうございます。
窓口があると手数料も高くなりますよね。。
高い金利に惹かれて契約してしまいましたが、そこら辺も踏まえた上で考慮すべきでした。
損失は今後も増え続ける可能性もありますし、回答して頂いた皆さんの意見と契約時の内容をもとに早めに判断したいと思います。
ありがとうございました!
2024.04.27
+ 全文を見る
長期的にみる必要がありそうですね。
為替リスクの分散ができる可能性はあるとのことで安心しました。
このまま進み続ける円安の状況を見て、これからもっと損失が増えるのではないかと焦ってしまいました。
もう少し様子を見たいと思います。
今回は経験として、今後はちゃんと勉強した上で検討したいと思います。
ありがとうございました!