つみたてNISAと変額保険

ひつじ(神奈川県)

解決済み 2022年08月25日
つみたてNISAと変額保険(アクサ生命ユニットリンク有期型)を約1年半前の40歳から始めました。
質問①NISAの恒久化が実現した場合、変額保険をやる意味があるのでしょうか?
つみたてNISAが20年という事で、60歳で運用が終わるので80歳くらいまで運用できる変額保険をFPの方から教えて頂き始めたのですが、費用としてかなり引かれた額が運用に回されているようですし、唯一の保障の死亡保険も特別必要はありません。10年以内に解約すると解約控除が引かれてかなり元本割れするのは理解しているので、10年やって払済保険にして運用だけ続ければ多少意味がありますかね?
質問②変額保険の払済にするっていうのはそのタイミングで支払い(運用)を止めるという解釈で合ってますか?その時に元本割れしなくなったお金を引き出せたりはしないんでしょうか?引き出したら解約で運用も終了でしょうか?

No.1416

質問者からのメッセージ

2022.08.28

お二人のどちらの回答も大変参考になりました。自分の感じた疑問が間違いではないというモヤモヤがスッキリしつつ、視野を広げて考えるヒントをいただきました。ありがとうございました。

回答 2件

舘野 光広 ファイナンシャルプランナー
所属:FP事務所ブレイン・トータル・プランナー
エリア: 埼玉県 本庄市

ひつじ様

ご質問ありがとうございます。
FP事務所ブレイン・トータル・プランナーの舘野です。

確かに金融庁は、2023年度税制改正要望でNISA(少額投資非課税制度)の恒久化と投資枠の拡充を求める方針を表明しているようです。ご存じのようにNISAのメリットは投資利益に対する所得税が免除されることですから、投資金額と投資枠が拡充された場合には、変額保険による投資枠との違いはなくなるかも知れません。

そもそもひつじ様のように、遺族に対する死亡保険の準備が必要がない方には、そもそも変額保険を加入したメリットとはどのようなことと理解されたでしょうか(保険会社が実施している投資に魅力があった等)。

反対にリスクに関しましても、NISAと変額保険では、投資出来る金融商品に違いがあるものの、投資を長期目線で判断した場合には大きな差異はなかろうと思います(投資実績の明確な予測は誰でも困難)。

既に加入されている以上は、途中で解約する場合には解約返戻金の減少が一般的ですから、継続した場合と途中解約されて他の投資に切り換えるかのご判断は御自身でお決めになるしかありません。

次のご質問ですが、払い済み後は当然に支払いは停止されますが、保険の目的である死亡補償は減額される可能性があります。また、投資に回っていた資金の引き出しは可能ですが全額引き出せば解約となり運用も停止します(限度額内での借入という方法で資金化する方法もあります)。

更に、運用資金の運用益を一部引き出すことが可能の商品もありますが、それぞれの保険によって制度が違うでしょう。お気を付け頂きたいことは、当然に将来の予測運用益は減少しますし(複利効果の減少)、引き出された運用益には一時所得として課税されます。

他に詳細なご質もお受けいたしますが、メッセージボードをご活用なされてください。

それでは、良い一日をお過ごしください。

一級FP技能士、CFP
舘野光広
舘野様
丁寧なご回答ありがとうございます。保険加入時に考えたメリットが80歳まで時間を味方につけて運用できるというその点だけでした。なので今回のNISA恒久化の話を聞いてこの様な疑問を抱いてしまいました。
つみたてNISAを年額40万やって、それプラス何かもっと長期の運用をと考えFPさんもNISAが恒久化するとは思わなかったので勧めてくれた保険だと思います。なので、どちらにせよ自分の責任と判断で払済の件も含め解約するかしないかは考えて決めようと思います。
話を聞いてくださりありがとうございました。

2022.08.26


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森本  直人 ファイナンシャルプランナー
所属:(株)森本FP事務所

ひつじ様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。

ご質問内容、拝見しました。

質問1の回答
つみたてNISAと比較した変額保険のメリットとしては、下記などが考えられます。

・死亡保障と、高度障害保障も付いている
・毎年の掛金について生命保険料控除が受けられる
・満期保険金や解約返戻金の受取時に一時所得扱いにできる
・相続発生時に相続税法上、死亡保険金の非課税枠を使える

ただし、お書き頂いた通り、
費用としてかなり引かれた額が運用に回されますので、
そこをどう考えるかだと思います。

また、投資信託のように費用は全部で何%と明示されないので、
そこもやっかいなところです。

解約控除は、さらに別の費用として引かれますので、
短期の解約だと、解約返戻金が0円になることもあるようです。

例えば、月5万円とか月10万円のような高額な契約をした方で
身動きが取れなくなっている方のご相談を実際に受けたことがあります。

高い授業料と割り切って解約返戻金0円で解約した方もいらっしゃいますし、
やむなく10年継続することにした方もいらっしゃいます。

つみたてNISAは、今のところ枠の上限は年40万円ですが、
元々の予算がその枠内なら、買付時の手数料も引かれませんし、
メリットは大きいのではないでしょうか。

例えば、資産運用は、つみたてNISAを利用し、
必要な保障は、割安な掛け捨ての保険でカバーする考え方もあります。

結局、一番悩ましいのは、解約控除の部分かと思います。


質問2の回答
払済にすれば、保険料の支払は止まります。

払済のイメージは、小さな保険に変更することです。
運用は、保険会社が定める条件のもと継続できます。

お金を引き出したい場合の手続きは、解約ですね。
解約返戻金は、その時点の運用状況によるので、元本割れの可能性ももちろんあります。

ご参考になれば幸いです。

森本様
丁寧なご回答ありがとうございます。保険商品のことをよく理解しておらず、運用のことばかりで加入してしまいましたので今回この様な疑問を抱き質問させて頂きました。しかし高度障害保障も確かに付いていて、死亡しなくても何かあった時助けになる保険なのかもしれないとも感じました。いま加入している医療保険と保障がかぶってないか等よく保険内容を確認して解約するかしないか考えてみます。払済の件や保険のメリットも教えて頂きありがとうございました。

2022.08.26


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