老後の資金のために資産運用を検討しております。
36(広島県)
解決済み 2011年06月14日現在35歳の男性サラリーマンです。会社で厚生年金に入っておりますが、自分が退職する際に年金制度が現状よりも悪くなると考えております。超高齢化社会になることが予想されるので、年金支給時期が今よりも高齢期になり、支給額も大幅にへるのではと考えております。
そこで、今の内から退職後の資金を別途ある程度(2,000~3,000万円程)準備する必要があると思っておりますが、銀行や郵貯の預金では、利子が非常に低く、資産を増やすことはできないと考えております。
最近、FPさんにそのことについて相談すると、国際分散投資の定期積立を進められました。日本、その他の先進国の株、債権に加えて、新興国の株、債権も入れてバランス良く構成すること。月々5万円で積み立てていき、65歳までという長いスパンで投資、維持をすることで、約3,000万円の資産を作ることができると言われました。サブプライム問題などを考慮しても、10年以上(65歳までだと20年ですが)長期に保有しつづければ資本主義社会が崩壊しない限りは、市場は右肩上がりに伸びていく(5%程の運用率は確保できる)という理論とのことです。運用手数料の低いネット証券のSBI証券に入りましょうと言われました。
現状で、株や債券を購入したことが無く、また他のFPさんも見つからないので、上記のように考えて、今後投資をしていいのか不安です。
ご助言をいただければ幸いです。
No.518
回答 4件
大雑把に申し上げます。
1.一般的理解としては、現在の公的年金の給付水準は多分このまま維持するのは困難だと思います。実際、現状単年度の公的年金支給総額は、保険料総額を上回っており一般会計からの投入額を含めても年金原資は毎年減少しています。
2.給与所得者の場合、厚生年金の上乗せとして企業により厚生年金基金が設けられていることが多くあり、この点は勤務先へご確認ください。
3.運用に関して、
①まず、個人版日本版401kでの積立がこの部分につき税法的には有利ですから、ご自身のお立場上可能かどうか勤務先へご確認ください。
②35歳から65歳までですと、30年の運用期間かと思います。この間年間積立60万円を課税後年率5%で運用すると、累積額は約4,000円かと思います。20年間の積立運用ですと約2,000万円です。
③お問い合わせの中で、「バランスよく」とありますが、何が「バランスよく」なのかは、多分永遠のテーマであり、要はどの程度元本毀損に耐えられるかという点に帰結します。個別事情により選択する投資対象は多いに異なります。投資対象を形式的に分散することは必ずしもリスクの分散に結びつかない場合もあります。先進国企業であってもその収益源の大部分は新興国事業といった例は多く見られます。必ずしも新興国の経済成長の恩恵を受けるために新興国企業へ投資する必要がないという考え方もあります。
④要は、ご自身で納得できる範囲でリスクをとることだと思います。具体的な、お問い合わせは別途御願いいいたします。
1.一般的理解としては、現在の公的年金の給付水準は多分このまま維持するのは困難だと思います。実際、現状単年度の公的年金支給総額は、保険料総額を上回っており一般会計からの投入額を含めても年金原資は毎年減少しています。
2.給与所得者の場合、厚生年金の上乗せとして企業により厚生年金基金が設けられていることが多くあり、この点は勤務先へご確認ください。
3.運用に関して、
①まず、個人版日本版401kでの積立がこの部分につき税法的には有利ですから、ご自身のお立場上可能かどうか勤務先へご確認ください。
②35歳から65歳までですと、30年の運用期間かと思います。この間年間積立60万円を課税後年率5%で運用すると、累積額は約4,000円かと思います。20年間の積立運用ですと約2,000万円です。
③お問い合わせの中で、「バランスよく」とありますが、何が「バランスよく」なのかは、多分永遠のテーマであり、要はどの程度元本毀損に耐えられるかという点に帰結します。個別事情により選択する投資対象は多いに異なります。投資対象を形式的に分散することは必ずしもリスクの分散に結びつかない場合もあります。先進国企業であってもその収益源の大部分は新興国事業といった例は多く見られます。必ずしも新興国の経済成長の恩恵を受けるために新興国企業へ投資する必要がないという考え方もあります。
④要は、ご自身で納得できる範囲でリスクをとることだと思います。具体的な、お問い合わせは別途御願いいいたします。
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ファイナンシャルプランナーの山田と申します。
資産運用は、誰にも当はまる画一的な方法はないと思ってください。
そのため、自分に適切な方法を探す作業が必要になります。
その際最初に行う事は、自分が許容できるリスク(最大値下り許容額)を確認することです。
そして、そのリスクの範囲内に収まるような資産配分を決めます。
投資先とその配分比率は、
“投資金額”や
“配分比率によって決まるリスク(値下り率)・リターン(期待収益率)の組合せ”
に基づいて決定します。
配分比率によってリスク・リターンが決まるのですが、
その結果は計算する人によって違います。
なぜその数字が見込まれるのかその根拠も確認するとよいでしょう。
また、5%のリターンとなる資産配分は、
自分に適切なリスクとなっているかも確認しましょう。
決定した配分比率から見込まれるリターンが継続し、
将来のある時点で、これだけの資産を作ることができるという考え方は、
少し安易なように思えます。
資産運用は、開始後もメンテナンスが必要で、
その時点での金利やリスクプレミアム等の状況で
リターンやリスクも変わります。
また、ご自身のリスク許容度が変わることによって
配分比率を変更することもあります。
例えば、収入の変化や、住宅ローンや子供の教育費によっても
影響を受けるでしょう。
結論から言えば、ケースバイケースで対応するのが資産運用です。
以上資産運用の考え方について記載しましたが、
この考え方は、基本的に積立においても同じです。
積立形式で老後資金を形成する場合、
確定拠出年金が利用できるかを検討しましょう。
すべての会社員の方が確定拠出年金を利用できるわけではありませんが、
確定拠出年金は、運用益や将来の受取の際の税制優遇や、
個人型確定拠出年金での掛金の所得控除など
メリットがたくさんありますので、是非検討したいものです。
もちろん、積立商品には投資信託等のリスク商品を選ぶこともできます。
ここまで、資産運用についてのみ記載しましたが
資産運用単独ではなく、住宅取得、こどもの教育費などの
今後のライフプランと併せて検討することも重要であることを
付け加えておきます。
以上、わずかでも参考となれば幸いです。
山田FP事務所 http://www.yamadafp.com/
山田 聡
資産運用は、誰にも当はまる画一的な方法はないと思ってください。
そのため、自分に適切な方法を探す作業が必要になります。
その際最初に行う事は、自分が許容できるリスク(最大値下り許容額)を確認することです。
そして、そのリスクの範囲内に収まるような資産配分を決めます。
投資先とその配分比率は、
“投資金額”や
“配分比率によって決まるリスク(値下り率)・リターン(期待収益率)の組合せ”
に基づいて決定します。
配分比率によってリスク・リターンが決まるのですが、
その結果は計算する人によって違います。
なぜその数字が見込まれるのかその根拠も確認するとよいでしょう。
また、5%のリターンとなる資産配分は、
自分に適切なリスクとなっているかも確認しましょう。
決定した配分比率から見込まれるリターンが継続し、
将来のある時点で、これだけの資産を作ることができるという考え方は、
少し安易なように思えます。
資産運用は、開始後もメンテナンスが必要で、
その時点での金利やリスクプレミアム等の状況で
リターンやリスクも変わります。
また、ご自身のリスク許容度が変わることによって
配分比率を変更することもあります。
例えば、収入の変化や、住宅ローンや子供の教育費によっても
影響を受けるでしょう。
結論から言えば、ケースバイケースで対応するのが資産運用です。
以上資産運用の考え方について記載しましたが、
この考え方は、基本的に積立においても同じです。
積立形式で老後資金を形成する場合、
確定拠出年金が利用できるかを検討しましょう。
すべての会社員の方が確定拠出年金を利用できるわけではありませんが、
確定拠出年金は、運用益や将来の受取の際の税制優遇や、
個人型確定拠出年金での掛金の所得控除など
メリットがたくさんありますので、是非検討したいものです。
もちろん、積立商品には投資信託等のリスク商品を選ぶこともできます。
ここまで、資産運用についてのみ記載しましたが
資産運用単独ではなく、住宅取得、こどもの教育費などの
今後のライフプランと併せて検討することも重要であることを
付け加えておきます。
以上、わずかでも参考となれば幸いです。
山田FP事務所 http://www.yamadafp.com/
山田 聡
2011.06.16
+ 全文を見る
36 様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご相談内容、拝見しました。
10年以上寝かせておける資金については、
長期投資で、買って、持ち続けて、祈りましょう。
コストは安く...分散で...
仰ることは、間違いではないと思います。
ただ、実際には、そのような話だけで、投資信託を始めたところ、
金融危機に巻き込まれて、心理的にパニックに陥ってしまった方も
少なくありません。
値動きを伴う資産運用は、単に何かを買えばよい
というものではありませんので、スタートにあたっては、
まず、しっかりとした「計画」を立てることをお勧めします。
きちんとした「計画」があれば、不安な局面でも
強い意志を持って、感情をコントロールしていくことが可能です。
例えば、リーマン・ショックの最中に「計画」に基づき、
思い切って追加投資をしたところ、その後の2年半で、追加投資分につき
+50%以上の運用成果を挙げた方も実際にいらっしゃいます。
ちなみに、こちらで回答を出しているような
フリーのファイナンシャル・プランナーの場合、
単に何か商品を紹介するというだけではなく、
通常は、「計画」の作成アドバイスと、フォローアップまでが可能です。
もし一人で資産運用を進めていくことに不安がある場合は、
継続的にサポートしてもらえて、かつ、ご自身で資産運用のアドバイスに
信頼がとれると思うFPさんのサポートを受けられるとよいでしょう。
ご参考になれば幸いです。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご相談内容、拝見しました。
10年以上寝かせておける資金については、
長期投資で、買って、持ち続けて、祈りましょう。
コストは安く...分散で...
仰ることは、間違いではないと思います。
ただ、実際には、そのような話だけで、投資信託を始めたところ、
金融危機に巻き込まれて、心理的にパニックに陥ってしまった方も
少なくありません。
値動きを伴う資産運用は、単に何かを買えばよい
というものではありませんので、スタートにあたっては、
まず、しっかりとした「計画」を立てることをお勧めします。
きちんとした「計画」があれば、不安な局面でも
強い意志を持って、感情をコントロールしていくことが可能です。
例えば、リーマン・ショックの最中に「計画」に基づき、
思い切って追加投資をしたところ、その後の2年半で、追加投資分につき
+50%以上の運用成果を挙げた方も実際にいらっしゃいます。
ちなみに、こちらで回答を出しているような
フリーのファイナンシャル・プランナーの場合、
単に何か商品を紹介するというだけではなく、
通常は、「計画」の作成アドバイスと、フォローアップまでが可能です。
もし一人で資産運用を進めていくことに不安がある場合は、
継続的にサポートしてもらえて、かつ、ご自身で資産運用のアドバイスに
信頼がとれると思うFPさんのサポートを受けられるとよいでしょう。
ご参考になれば幸いです。
36 さん
コメントありがとうございます。
今ご相談されているFPさんがどんな方か存じませんが、
計画は、どなたかFPさんと共有した方がよいと思いますよ。
ひとりで立てた計画というのは、たいてい守られないものです。
ご参考です。
コメントありがとうございます。
今ご相談されているFPさんがどんな方か存じませんが、
計画は、どなたかFPさんと共有した方がよいと思いますよ。
ひとりで立てた計画というのは、たいてい守られないものです。
ご参考です。
2011.06.16
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老後の資金作りとの事でしたが、銀行金利が低い今の時代は貯金は殆どタンス貯金だと割り切って下さい。
また素人に方がFXや株式投資を行うのは「リスク」も充分に考慮した上で行う事です。投資額が低いとリスクも
小さいですからいいのですが、確実に財産を残すのは生命保険でみると外資系の終身(ドル建て)などは為替ルートが不安な今は控えた方が無難。もし、毎月の保険料を抑えかつ金利の安定した商品となると「東海・長割終身」などがベストかと思います。参考にされてみて下さいね・・。
また素人に方がFXや株式投資を行うのは「リスク」も充分に考慮した上で行う事です。投資額が低いとリスクも
小さいですからいいのですが、確実に財産を残すのは生命保険でみると外資系の終身(ドル建て)などは為替ルートが不安な今は控えた方が無難。もし、毎月の保険料を抑えかつ金利の安定した商品となると「東海・長割終身」などがベストかと思います。参考にされてみて下さいね・・。
ありがとうございます。まだまだ勉強不足なので、早速、東海・長割終身について調べてみます。
2011.06.16
+ 全文を見る
まだまだ、わからないことだらけで今後の勉強が必要と感じました。
わずかどころか、大変参考になりました。
自分のライフプランと併せて検討して行きます。