個人年金と確定拠出年金について
N子(京都府)
解決済み 2011年01月30日夫の会社に企業年金がなく、老後の資金に不安を覚えています。
民間の保険会社の個人年金か、確定拠出年金の個人版が気になっています。
夫が30代半ばですので、そろそろ何か始めたほうがよいのではないかと思っています。
税制の面で確定拠出年金が優遇されているようですが、口座管理手数料等の手数料がかかるのが気になります。個人年金は掛金のなかの手数料部分が見えにくいだけなのかもしれませんが・・・。
住宅ローンはあと5年程度で完済、子供の教育資金も積み立てておりますが、老後の資金の準備が全くできていない状態です。
確定拠出年金の個人版は月2万円ちょっとが限度額のようなので、月2万円程度を確定拠出年金にするか、個人年金にするか、はたまた何のリスクもなさそうな財形年金(会社から1%利子補給あり)にでもするか、悩んでおります。
とりとめのない質問で申し訳ありませんが、アドバイスをよろしくお願いします。
No.382
質問者からのメッセージ
2011.02.12
FPのみなさま、丁寧なご回答ありがとうございました。 確定拠出年金の個人版をはじめることにいたしました。
回答 2件
ベストアンサーに選ばれた回答です!
N子さま。京都の伊藤と申します。
30年以上先のことをきちんと考えておられる人は少ないです。すごいです。応援しています。
確定拠出年金(401k)個人型の主な優位点は、拠出金が全額所得控除、受け取るときは公的年金等控除が適用されるということです。心配されている手数料の件は、全額所得控除で相殺されてお釣りが出てくると言って良いと思います。なお、検討される際には、金融機関によって各種手数料に違いがあることもぜひ確認いただきたいです。
個人的には、現在の低金利のなか保険会社の個人年金保険にはあまり魅力を感じられません。書いておられるとおり、手数料も開示されていませんので・・・。
また、将来(リタイア後)に向けた資金準備を ”普段の貯蓄(普通預金や定期預金)” と同じ種類の仕組みで準備することはお勧めしにくいです。個人年金保険・財形年金および将来の収入の基礎となる公的年金と、普通預金・定期預金はほぼ同じ日本国債での運用が中心です。
25年以上も先のために自身で準備する資金については、積立投資の考え方をぜひ知っていただきたいです。将来のための積み立てにあたって、最優先になる仕組みは確定拠出年金(401k)個人型であると思っています。積立投資についての詳しい内容を本文で書くのはなかなか難しいのでご容赦いただければと思います。申し訳ありません。
不安が少しでも柔らぐことを願っています。失礼します。
2011.01.31
+ 全文を見る
N子様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
将来のことを考え、そろそろ何か始めたほうがよいのではないかと
思われているご様子。
するどいと思います。
最近もいろいろ報道されている通り、消費税を多少上げたくらいでは、
到底追いつかないレベルで、将来の年金財源は、不足していますから、
個人的には、年金の支給開始年齢の引き上げなども、現実味を帯び始めていると思います。
ですので、例えば、老後も働き続けられるスキルを身につける、
資産運用でカバーする、などの対策を、今から個人レベルで考えておく必要があります。
その意味で、確定拠出年金は、資産運用の入門編として、適しているかもしれませんね。
実際、私も相談者の皆さんで、要件を満たしている方には、
個人型確定拠出年金の活用を提案しています。
ただし、当然ながら、どんな選択肢にも、メリット・デメリットがあります。
例えば、確定拠出年金は、60歳まで、原則として換金できませんし、
税制改正リスク(特別法人税課税など)も全くない、とは言い切れません。
長期間資金を動かせないことが、リスクになる場合もあるということです。
このように資産運用は、単に「何かを買えばよい」という話でもありませんので、
ファイナンシャルプランナーなどの専門家に、トータル的にご相談された方が
よいのではないか、と思っています。
ご参考になれば幸いです。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
将来のことを考え、そろそろ何か始めたほうがよいのではないかと
思われているご様子。
するどいと思います。
最近もいろいろ報道されている通り、消費税を多少上げたくらいでは、
到底追いつかないレベルで、将来の年金財源は、不足していますから、
個人的には、年金の支給開始年齢の引き上げなども、現実味を帯び始めていると思います。
ですので、例えば、老後も働き続けられるスキルを身につける、
資産運用でカバーする、などの対策を、今から個人レベルで考えておく必要があります。
その意味で、確定拠出年金は、資産運用の入門編として、適しているかもしれませんね。
実際、私も相談者の皆さんで、要件を満たしている方には、
個人型確定拠出年金の活用を提案しています。
ただし、当然ながら、どんな選択肢にも、メリット・デメリットがあります。
例えば、確定拠出年金は、60歳まで、原則として換金できませんし、
税制改正リスク(特別法人税課税など)も全くない、とは言い切れません。
長期間資金を動かせないことが、リスクになる場合もあるということです。
このように資産運用は、単に「何かを買えばよい」という話でもありませんので、
ファイナンシャルプランナーなどの専門家に、トータル的にご相談された方が
よいのではないか、と思っています。
ご参考になれば幸いです。
コメントありがとうございます。
公的年金のことは、脅かすような書き方になってしまったかもしれませんが、
きちんと対策を立てておけば、大丈夫と思いますよ。
多くの人が、漠然と、65歳から公的年金だけで暮らしていける
と思っていることが問題なのです。
ちなみに、確定拠出年金の特別法人税課税は、今は、凍結されていて、
低金利が続く限り、復活するとは思いませんが、いちおう原則が、
積立金の全額に、一律1.173%の課税となっています。
ご参考です。
公的年金のことは、脅かすような書き方になってしまったかもしれませんが、
きちんと対策を立てておけば、大丈夫と思いますよ。
多くの人が、漠然と、65歳から公的年金だけで暮らしていける
と思っていることが問題なのです。
ちなみに、確定拠出年金の特別法人税課税は、今は、凍結されていて、
低金利が続く限り、復活するとは思いませんが、いちおう原則が、
積立金の全額に、一律1.173%の課税となっています。
ご参考です。
2011.01.31
+ 全文を見る
他の先生方へのコメントを拝見していますとN子さんはそれなりにお詳しいように感じましたので、あえて専門用語をそのまま使ってお答えしたいと思います。
元本確保型商品・インデックスファンド・アクティブファンドの違いは、信託報酬等を含めたコストもきちんと把握したうえで選んでいただければ大丈夫です。何が良いとか悪いとかの正解はありません。
ご自身では掴みきれなかった選択肢を案内し、判断されるにあたって必要な情報を提供するのがFPだと思っています。今回のやり取りがお役に立てましたら幸いです。
ちなみに当然ながら私もそのバナーの仕組みを利用しています。1番ではないかもしれませんが総合的に判断し選択しました。失礼します。