住宅ローン審査での影響について

サラリーマン(埼玉県)

相談中 2025年05月15日
お世話になっております。
今回、伺いしたくこの掲示板を拝見させていただきました。

今月下旬に、住宅ローンの審査を依頼しようと考えております。自身の信用情報の確認が出来るとインターネット等に載っていたため、開示請求を行った所、JICCには現行利用しているカード情報とスマートフォンの分割支払の状況がありましたが、特に延滞等の問題はございませんでした。
CICには『異動』の記載や$マーク以外の記載はありませんでしたが、以前、利用していた消費者金融の箇所には以下のような記載がありました。
補足内容→解消(延滞解消日平成30年4月1日)
住宅状況→完了
保有期限→令和11年11月末日

『延滞解消』の記載は『異動』と同じ扱いとなるのかと不安になり相談をさせていただきました。
色々と調べて見ましたが、CICの延滞解消の記載についてはあまり情報が無く、色々とご意見をいただきたいと思っております。

転職から丸6年が経過し、収入も安定してきた事から今回の住宅購入を考えておりますが、上記の状況から時期を改める事も視野にしております。

お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。

No.1458

回答 2件

山田 浩 ファイナンシャルプランナー
所属:パーソナルファイナンス研究事務所
エリア: 東京都 港区

ご質問ありがとうございます。
ファイナンシャルプランナーとして、多くの方の住宅ローン審査に関するご相談を承っております。

まず、信用情報の開示を行い、事前に状況を確認されている点は素晴らしいご対応です。住宅ローン審査では、こうした自己管理の姿勢も評価対象になることがあります。

ご質問の「CICにおける『延滞解消』の記載」についてですが、これは「異動情報(いわゆる金融事故)」の一部に該当します。

CICで「延滞解消」と記載されているということは、過去に61日以上の延滞等があり、その後に返済が完了している、という履歴が残っていることを示しています。
そして、このような情報は「異動情報」として、完済後5年間は信用情報に残り続けます(今回の「保有期限 令和11年11月末日」もそれを示しています)。

そのため、現在は完済済みであっても、情報が残っている間は住宅ローン審査に影響する可能性があります。

ただし、以下のような点を金融機関は総合的に判断します:
• 延滞発生からの経過年数(今回の場合、既に7年近くが経過しています)
• 現在の信用情報(延滞のないカード利用や通信機器の分割支払など)
• 安定した収入状況(転職後6年間安定している点は高評価です)
• 物件や借入金額、頭金の割合 など

つまり、「異動=即審査否決」とは限りません。むしろ、きちんと完済され、その後の信用履歴に問題がなければ、前向きに審査してくれる金融機関も少なくありません。

審査を申し込む際には、以下のような対策も有効です:
• 「延滞が過去にあったが現在は健全な利用をしている」ことを補足資料などで説明する
• 金融機関を1社に絞らず、複数社に相談・仮審査を依頼する
• フラット35など、一部の情報に左右されにくいローンも検討する

人生の大きな節目である住宅購入が、安心して進められるよう切に願っております。
ご返信いただきありがとうございます。
補足内容に『解消』の記載は異動情報の一部であると明確になりました。

延滞を起こしてしまった時期はクレジットカードの強制解約や新規審査に通りませんでした。
2年程前からクレジットカードの作成や携帯電話分割が問題無く出来るようになったため、住宅ローンも可能では?と考えておりましたが、現状では影響度はまだまだ厳しい状況であると確認出来ました。

来週末に不動産屋に行く予定ではありますので、審査影響度に変化は無いと思いますが、担当の方にも信用情報の話をしてみようと思います。
頂いたメッセージでは融資いただける可能性はあるとの事ですので、チャレンジするかも含め、話をして参ります。

2025.05.16


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舘野 光広 ファイナンシャルプランナー
所属:FP事務所ブレイン・トータル・プランナー
エリア: 埼玉県 本庄市

サラリーマンさん

ご質問ありがとうございます。

金融会社に勤務していた経験からですが、住宅ローンの審査で情報センターの情報を活用するのは保証会社になります。
従いまして、それぞれの保証会社によって採用する項目の重要度は変わってきます。

銀行等はグループ内の保証会社を使用しますし、信金であれば信金保証のような提携先に保証を委託する場合もあります。
それぞれの住宅ローンに関する審査基準は一定ではありませんので、どの情報を採用とするかは一概には申し上げられません。
一般的に住宅ローンの審査に重要な項目は、年収に対する住宅ローンの年間返済負担率や、勤務年数、年齢、頭金などです。
また、カードローン(消費金融含む)であれば、銀行のカードローンも大手消費金融が保証しているケースが多く、異動情報の中でも債務整理や貸倒などの場合以外は、明らかに否決となるケースが多いですが、単なる遅延履歴(1ヶ月以内)であれば、問題になるとは考えにくいと思われます。どの程度の延滞であったかはご自身でご判断なされてください。

どうしても気になるのであれば、住宅ローンをネット銀行等で事前審査を行ってみてはいかがでしょうか。事前審査であれば、本審査に至らなくてもその後の影響はございません。

スムーズに審査が通過するように願っております。





ご返信いただきありがとうございます。
補足内容『解消』は61日以上の延滞を解消せないと記載されないと伺いました。

この事から7年前の情報でも影響度は高いと確認いたしました。

ご提案いただいた仮審査を通してみる事についてお伺いしたいのですが、先日、不動産に行った際に担当いただいた方から、来週末の審査提出はこちらで提案するのでと言われておりますが、ネット銀行などに個人で仮審査を行っても、今後の仮審査への影響はないのでしょうか?
複数に審査を出すのは良くないと聞いた事があるので、問題が無いのであればぜひ行って見たいと考えております。

度々のご質問となり申し訳ございません。

よろしくお願いいたします。

2025.05.16


ご返信ありがとうございます。

消費金融からの直接借入を60日以上延滞しますと「移管」基準に該当するケースが多いです。
これは、正常取引から要注意に移行するとお考えいただけたらと思いますが、信用与信枠が0円となる領域に移管されたことを意味します。
その影響をどの程度採用するかは、各金融機関(保証会社)によって違ってくるものと思われます。

さて、仮審査を実施した場合に、どの程度まで他の金融機関に情報が提供されるかという点ですが、審査を通過したか、もしくは否決されたかは情報センターの履歴には残りません。
従いまして、仮審査を行ったことが他の銀行等で審査に影響することはないでしょう。

消費者金融のような、規制法によって貸付の総量規制がある業界では、同時に数社から情報センターに問い合わせを行われた情報があった時には、数社の同時借入や審査時に情報センター以外の情報で審査項目に不適切な状態があったとして、審査を厳しくするケースもあろうかとは思います。

但し、不動産会社などが金融機関と提携ローンとして、有利な金利で提供してもらえる、若しくは多少の懸念があっても審査を通過させてもらえるのであれば、不動産会社の担当者の意向で申込された方が良いかも知れません。

当社もマイホームの支援を多々行っておりますが、審査基準が厳しいネット系の銀行から融資枠を仮決裁頂ければ、ほぼすべての銀行からの審査は通過していました。
当然に住宅購入を推進してもらうことが目的のフラット35のような商品はほぼフリーの状態です。

最後に、お気をつけいただきたいのが「団信」の審査です。既往歴によっては却下されるケースが多いのです。特にうつ病などは厳しい審査結果であったケースが多々あります。緩和タイプもありますが、その分保険料(貸付利率)が高くなります。
銀行の場合には、団信に加入出来ませんと100%審査は通過しませんので、その点では十分にお気をつけください(フラット35等は団信加入の義務はありません)

他に不安になられることがございましたら、メッセージボードを使用することで開示されることがございません。


2025.05.16


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