住宅ローンを組む時期について

nikoniko(兵庫県)

解決済み 2012年02月25日
年齢33歳、年収540万、妻と子供1歳で、現在は月額2万円の社宅に入っております(今後家族の増加は予定していません)。
この社宅はあと7年ほどで出なければならないため、それまでに1千万円程度貯め、頭金800万で2千500万の家を購入しようと考えておりました。

しかし、育児雑誌のFPのコラムで、「住宅ローンは繰上げ返済を賢く利用し若いうちに借り始めたほうが得」と書かれていたり、某住宅購入総合サイトの住宅ローンシュミレーションをしても、若い内に同額の家を頭金300万で借り入れた方が40歳で頭金800万で借り入れるよりも良い結果(65歳時点の貯蓄が多い)に戸惑っています。

素人の頭で「若い人は今後の給与アップの伸びしろが含まれているのか?」「家購入までが後になればなるほどそれまで借家住まいしている家賃がかさむことが含まれているのか?」と考えましたが、すっきりしません。

自分の場合はこのご時世ですので今後の給与アップをあまり楽観視せずに、期限つきではありますが家賃の低い社宅を上手に利用して、無駄のないローンを組みたいと考えております。

このような場合、例えば来年(34歳)頭金300万で2500万前後の家を購入するのと、7年後(40歳)頭金800万で同額の家を購入するのとどちらに無駄がないか、またどのようなローンを組むのがベストかを教えていただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。

No.713

質問者からのメッセージ

2012.02.27

このたびは、3名の専門の先生にご回答を頂き、まことに有難かったです。 お陰さまで素人の頭で色々情報をあさっては悩むという無駄な労力を使う ことなく、スッキリとした気持ちで貯蓄に励めるようになりました。 また、何も知らなかった自分には金利やローンのタイプ、設備の点など ご指摘頂いたことで初めて見えてきた要素もあり、先生方のご親切に感服 致しておりますと共に、このような機会を与えて下さいましたこちらのサ イトにも本当に感謝いたしております。 どの先生のご厚情も大変貴重で、お一人を選ぶのは大変恐れ多いですが、 全体像を分かりやすくご説明下さいました渡辺先生に決めさせて頂きまし た。

回答 2件

河村 富夫 ファイナンシャルプランナー
所属:FPオフィス武蔵野
エリア: 東京都 小平市

nikoniko(兵庫県)さん、こんにちは、FPオフィス武蔵野(http://fpofficem.com/) 
の河村です。

 ご相談内容を拝見し、私見を記させて頂きます。

社宅はあと7年ほどで出なければならないため、それまでに1千万円程度貯め、
頭金800万で2千500万の家を購入しようと考えておりました。

しかし、「育児雑誌のFPのコラム」での記事をを読み戸惑いが出ているご様子で、
「来年(34歳)頭金300万で2500万前後の家を購入するのと、7年後(40歳)
 頭金800万で同額の家を購入するのとどちらに無駄がないか?」のご相談ですが

1.確かに育児雑誌のコラムの様なことも有るかも知れませんが、まれであると考えます。

2.ですからnikonikoさんが記されている、「家賃の低い社宅を上手に利用して、無駄のない
  ローンを組みたいと考えております」が正解と考えます。

3.小生もかって、5年期限の社宅に4.5年入ってその間に自宅を購入しました。
 これから、人口減につれて住宅は立派にこそなれ、高騰することはないと思います。

又、小生は数年前に建替えましたが、時代の進歩によるガス電気エネルギー等の付帯設備
 も良く検討する必要が有ります。

4.当初のご計画を推し進めながら、住宅事情をウオッチしながら、これと言える物件に
  当たっとき、仮に1,2年前であっても頭金とローン計画・付帯設備に無理が無かったら
  進める事をお勧め致します。

 もし、少しでもお役にたてば幸いです。

FPオフィス武蔵野
河村様

お忙しい中、中立的かつ実体験を踏まえたお返事を迅速に頂戴し、まことに有難うご
ざいます。

やはり専門の先生のご意見を伺えると安心致しました。今後はゆっくりと物件を探し
ていこうと思います。

心より感謝申し上げますと共に河村様の今後ますますのご清栄をお祈り致しております。


2012.02.25


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西畑 昌彦 ファイナンシャルプランナー
所属:三重FPオフィス(有)アイエヌシーエス
エリア: 三重県 津市

はじめまして、FPの西畑です。

7年後の住宅ローン金利が予想しがたいので何とも言えませんが
例えば諸経費を考えないで、お子様が小さいので長期固定金利を選択すると

300万円を頭金として2200万円の借り入れをした場合
フラット35(金利:2.18%・借入期間:35年)で計算すると
月々の返済額は74,926円、返済総額は31,468,925円となります。

800万円を頭金として1700万円の借り入れをした場合
フラット35(金利:3.95%・借入期間:35年)で計算すると
月々の返済額は74,762円、返済総額は31,400,215円となります。

つまり7年後の金利が3.95%を超えていなければ毎月の返済額も
返済総額もほぼ同じになります。

但し、40歳から35年のローンを組んで繰上返済しないと75歳まで
返済が続くことになります。
また、7年後までに800万円の頭金を貯めることが前提です。

住宅ローン控除の期間やエコ住宅に対する優遇制度がどうなっているのか
によって金利や返済額だけでは単純に比較出来ない部分もあります。

ただ、2万円の家賃というのは魅力的です。
7年あればもっと貯蓄出来るかもしれませんね。

余裕のある返済額を設定するためにも手元資金は出来る限り多い方がいいので
その7年間を最大限活用するのは大切ですが、金利が上昇し始めないうちに
気に入った物件が見付かれば購入を検討されてもいいと思います。

FPネットオフィス.com
西畑様

たいへんお詳しいご説明を頂きまして、心より感謝申し上げます。

拝見しまして、それでは金利が3.95よりも上がることを一つの目安としてそれ
まではさらなる貯蓄に励もうと思うに至りました。

ご丁寧なご指摘を頂いたお陰で、漠然としていた金利にもさらに関心がわき、
今後の社会情勢もさらに身近に感じチェックしていかなくてはと身を引き締めた
次第です。

これもひとえに西畑様の専門的なご助力のお陰と幾重にもお礼申し上げます。
先生のますますのご発展をお祈り致しております。


2012.02.25


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