ご挨拶とメッセージ

和歌山市でＦＰ事務所を経営しています、ファイナンシャル・プランナーの中谷全宏です。

　私は、幼年から小学3年までは大阪府羽曳野市、小学4年からは途中、大学在籍期間を除き、和歌山市で暮らしています。

　私は銀行員時代、2年間カード会社に業務出向した経験があります。その当時の主な仕事は、入会審査と10万円以上カード代金を延滞した方への督促でした。

単なる入金忘れのケースがほとんどでしたが、家計が深刻な方も少なからずいらっしゃいました。そういった、たくさんの延滞者の方と関わってきました。そのなかで特に印象に残った出来事があります。

　ある時、10万円をキャッシングして延滞されたお客様（20代女性）がいました。勤務先に電話してみると、先月末で退職されたとのこと。上司に相談の上、事情を把握するべく、ご自宅に訪問することになりました。

　当日、ご自宅へ訪問して目に飛び込んできた光景は今でも忘れることができません。つい最近まで生活しいたであろうという状態のまま、空き家になった家がそこにはありました。郵便ポストや玄関には消費者金融会社の名刺、平日にも関わらず、お客様の弟さんでしょうか、窓越しに見えた詰襟の学生服、学校のステッカーが貼られた自転車がすべてを物語っていました。キャッシングで引き出された10万円のお金は両親や弟さんなどと衣一緒に家族で夜逃げする際の費用に充てられたのだと容易に推察することができました。

　誰しも好き好んで夜逃げするわけではありません。しかし、事ここに至るまでの間に「何とかできなかったのだろうか？誰かに相談できなかったのだろうか？」と非常に残念に思えてなりませんでした。

　カード会社に業務出向していた当時は、バブル経済が崩壊して4年が経過、目に見えて不景気になってきた時代背景がありました。

まず、賞与がカットされました。賞与を当てにして組んだカード、住宅ローンの債務者が先ず吹っ飛びました。賞与は法律上、会社が必ず支払わなければならない賃金ではなかったのです。

　家を手放してローンが完済できればよい方で、たいていの場合、家を売却しても相殺しきれず、住宅ローンだけが残るケースが多々ありました。

　これらの経験を通して、私はお客様の「家計を破綻させることなく、マイホームの取得やお子様の成長を願い少しでもよい教育を受けさせてあげたい」という夢の実現にお手伝いすることはできないかと考えるようになりました。

　そういった中で私はファイナンシャル・プランナー（ＦＰ）という職業を知りました。

米国で生まれ育ったファイナンシャル・プランニング、それを担うのがファイナンシャル・プランナーです。ファイナンシャル・プランナーの仕事は、お客様の生活の基盤、収入、資産をベースにして、近い、あるいは遠い将来に向け、お客様のトータル的な資産の育成と生活の安心を創造することです。

そして、その夢の実現はファイナンシャル・プランナーにとっても喜びです。

より良い解決策のご提案のため、日々、プランニングのスキルアップ、ノウハウの習得、ネットワークの拡大に邁進しています。

１９６６年８月　和歌山市生まれ
１９９０年３月　三重大学人文学部　卒業
１９９０年４月　株式会 社紀陽銀行に入行
２０１０年６月　株式会 社紀陽銀行を退職、独立開業