若い世代の生命保険離れが続く理由とは

2018.03.10

先日、生命保険協会が発表した「2016年版 生命保険の動向」によると、過去例のないほど若い世代を中心に生命保険離れが続いていることが鮮明になりました。

今回の調査で、生命保険に加入していると回答した人が79.7%で前回調査した2009年の89.9%から10.2%の大幅低下しました。

日本の保険加入率は世界一位で、加入率も90%前後をキープしていましたが、今回の調査は保険業界にとっても衝撃的だったでしょう。

しかし、若者の保険離れはここ数年言われ続けていたことなので私は驚きませんでした。


なぜ保険離れが起こっているのか


原因はいくつかあると考えます。

1. 2009年リーマンショックの影響で保険を解約する人も少なくなかったこと、新規で保険に加入をしなかった人が今に至っている。
2. 現在の雇用形態が非正規4割を占めており、保険料を支払う余裕がそもそもない
3. かつて職場に通いつめていた保険レディと呼ばれる保険のおばちゃんから保険加入していた若者が多かったが、最近は職場のセキュリティが厳しく保険に触れる機会が減った。
4. 保険加入の必要性を感じていない若者が増加している。

以上の点が考えられます。

生命保険は加入していれば良いというものではありません。
若者の保険離れは、悪い傾向ではないと思います。

あくまでも、万が一の事態になった時は公的な社会保障で賄えないときのための補助として保険を利用することが大切です。

非正規雇用や働き方や雇用形態が多様化していく中で、保険加入をどうアドバイスしていくかが保険コンサルティングの使命と考えています。


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