国立大学の授業料は30年間でこれほど上昇したんですね!<1月のメルマガより>

2017.02.02

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの海老原です。

入試シーズン、真っ只中ですね。
東京都ではインフルエンザ警報が発令されました。
私も都内に出かけるときは、マスクに手洗い・うがいなど
いつも以上に感染予防に気づかう日々です。

▽インフル猛威、3千施設で学級閉鎖 東京都は流行警報

みなさん、くれぐれもお体には気をつけてくださいね^^

さて、今日のテーマは、多くのご家庭で教育費のピークとなる「大学進学費用」。



ではさっそく、文部科学省の資料から
「大学進学費用」をいくつかチェックしていきましょう!



■大学授業料は、過去30年間で物価指数と比べて大きく上昇

少しドキドキするタイトルですが、過去から現在をまず俯瞰していきます。

国立大学の例ですが、
(昭和50年)
入学料:5.0万円
授業料:3.6万円
 ↓ ↓ ↓
(平成27年)
入学料:28.2万円
授業料:53.58万円 ※標準額

別の資料では、過去30年間で
消費者物価指数が2倍になったのに対し、
国立大学授業料は15倍に、私立大学授業料は4.5倍になった、との見出しが!

国立大学の独立法人化や、学生数の減少などが関係しているのかもしれません。
私たち親世代が抱く授業料イメージとはかけ離れ、国立大学の進学費用の上昇が著しいですね。

■給付型奨学金が平成29年度からスタート!

家計収入に占める教育費負担の上昇からするとやや遅まきながら、といった感じがしますが
いよいよ平成29年度から国の給付型奨学金制度が一部はじまります。

電話相談窓口もすでに設置されているので
気になる方は日本学生支援機構HPのリリースをチェックしてみてくださいね。

▽(日本学生支援機構)
新たな奨学金制度に関する相談窓口の設置について

平成29年度は3千人弱、本実施となる翌30年度からは
約2万人が対象となる見込みだそうです。

給付型奨学金制度はそもそも
所得格差が教育格差につながらないよう実施される、低所得者層向けの制度です。

世帯収入が高いご家庭では、
高校の進学費用も含めて計画的な資金準備がますます必要になります。

■どうやって貯める?いくらを目標にすればいい?

教育費は、老後資金とは違い、
「いつまでに」「いくら必要か」を予測しやすいお金です。

私の家計相談にお越しいただく方はまだお子さんが小さいご家庭が多く
お子さんの進学イメージもつかみにくいと思うのですが
たとえば、


「国立4大の4年分の授業料は高3までに貯めておこう!」


「私立4大初年度分はせめて貯蓄から出せるようにしたい」


など、具体的な目標を持つと貯めやすいです。

貯める方法についてですが、
こちら、学資保険加入のご相談が多いのですが、
保険は途中解約による元本割れリスクがあります。


ですので、オススメはひとつの手段ではなく、たとえばですが
児童手当、定期積立、ジュニアNISA・・・など
将来の家計収支の変化に合わせて止めたり、減額したりしやすい貯め方です。



未来の選択肢を狭めないように、我が家にあった貯蓄プランを
お子さんが小さいうちから「コツコツ」積み上げていってくださいね♪


※!ご注意!※
投資を含めた貯め方が適切かどうかは、子の年齢と世帯収入・資産、投資知識の有無によるので
すべてのご家庭向きとは言えません。ご注意くださいね。


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