「終活」における葬儀とお墓
2013.11.26
人生の終わりをよりよいものにするために、生前のうちに準備をする「終活」という言葉がよく使われるようになった。一方で、葬儀やお墓に関するトラブルや苦情も少なくない。そこで、トラブル事例を参考に、留意しておきたいポイントをまとめてみた。
葬儀やお墓の相談内容および苦情
国民生活センターによると、相談内容は契約や解約に関する相談が多く、日本消費者協会が行った葬儀アンケートでの苦情は以下の通りだった。
- 葬儀社への苦情
- 説明されていないサービスや高額の追加料金の請求
- 勧められるままで断れない
- 冠婚葬祭互助会への苦情
- 契約時の説明と施行内容の相違
- 多額の超過費用の請求
- 高額な解約手数料
- 寺社への苦情
- お布施の金額が不透明
- 生前の戒名が不使用
- 宗派を問わないはずだったが、その宗派にさせられた
契約をする場合のポイント
実際に葬儀をお願いするときに「契約」を結ぶが、その際に留意しておきたいポイントを紹介する。
- 喪主以外に確認出来る人に同席してもらい、最終交渉は複数名で
- 葬儀特有の言葉は納得いくまで説明を求め、十分理解したうえでの契約
- 見積もりに含まれない費用の確認
- 飲食費など変動する場合の内容や金額を見積書に明記
葬儀とお墓選びのポイント
良心的な葬儀社に出会う事が一番の条件で、インターネットで業者を探すこともできる。都内で区役所に登録している場合は、対応の仕方から葬儀社の雰囲気を感じ取る。
- 事前予約は、変更や解約ができるようにしておくことが大切。
- 予算の総額、参列者の範囲、宗教行事をするかなどを家族と話し合っておく事を勧める。連絡先リストや遺影に使う写真まで用意できればベスト。積立などの契約をしている葬儀社があるかどうか、加入状況や契約内容について確認する。
- 合葬墓や納骨堂形式のお墓、散骨などの埋葬方法、墓地やお墓は急いで決めてはいけない。
最後に
自分の葬儀は自分で出来ないので、今のうちにエンディングプランを作成することを勧める。自分がどのように葬られたいか等、後をお願いする人とよく話し合いをしておくことがお互いにとって後悔しない。
この記事を書いた専門家
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岩橋 栄子
ファイナンシャルプランナー 岩橋 栄子
13 20
- 得意分野
- 高齢者福祉・障害者福祉、もめない相続、現物件は賃貸か売却か、優雅な老後を海外で暮らす