自宅で介護する場合の新サービス
2013.09.06
3年に一度の介護報酬改定に合わせ、2012年4月から介護保険のさまざまなサービス内容や利用料などが見直されました。要介護者が自宅で暮らしながらサービスを利用すると決めた場合の新サービスを中心に、留意しておきたいポイントをまとめてみました。
住み慣れた地域で受けるサービス
利用者は市区町村の住民に限定され、市区町村が事業者の指定や監督を行ってください。
費用は、施設の体制により異なり、サービスの種類、内容など市区町村により異なることに注意してください。
Ⅰ.24時間対応の訪問サービス
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
介護職員が、比較的重い要介護者に対して、日中、夜間を通じて、定期巡回訪問と随時の対応を行う。訪問介護と訪問看護が一体的に提供されるか、密接な連携を行います。
4月の介護報酬改定の目玉で、厚生労働省は本格スタートに備え、試験的なモデル事業を全国で展開しています。
提供出来る内容も食事や排泄の介助から点滴の交換といった医療行為まで幅広い。料金は要介護度に応じた月ごとの定額制。訪問看護も利用する場合は料金が上がります。また、「24時間対応」も大きな特徴である。コールセンターに連絡すれば、ヘルパーらが30分程度で駆けつけてくれます。
Ⅱ.夜間の訪問サービス
夜間対応型訪問介護
夜間において
- 定期巡回の訪問介護サービス
- 利用者の求めに応じた随時の訪問サービス
- 利用者の通報に応じて調整・対応するオペレーションサービス
を組み合わせて行います。
最後に
介護保険制度は誰もがいつまでも住み慣れた街で安心して暮らせるための仕組みですが、申請しなければ活用できません。市町村により制度が異なる場合も考えられるので、介護保険課等担当部署のホームページで確認いただきたいと思います。
新サービスには「施設から在宅へ」の移行を促すねらいがある。このサービスが根付けば、今まで施設に入らざるを得なかった人が、住み慣れた場所で過ごせる日が長くなります。
この記事を書いた専門家
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岩橋 栄子
ファイナンシャルプランナー 岩橋 栄子
13 20
- 得意分野
- 高齢者福祉・障害者福祉、もめない相続、現物件は賃貸か売却か、優雅な老後を海外で暮らす