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FPの回答

  • 古川(古川FP事務所)

    島根県

    2010.05.14

良く聞かれるご質問ですね、賃貸か購入かどちらが良いかの結論付いた回答は出来ませんが、それぞれの特徴やメリット&デメリットを理解して頂き、RRさんの考えの
参考になればと言う意味で、アドバイス差し上げます。


1,財産形成の視点から?

  *賃貸物件→財産として残らない!
  *購入物件→住宅ローン等の完済になれば自分の財産に!

2,居住比負担の視点では?

  住宅ローン返済額と家賃支払額とを単純比較しては、見当するに当たり不十分です。

  物件購入の場合は、頭金+諸費用(登記関連・ローン借入手数料)+ご指摘の管 理費、修繕積立金、駐車場、更に固定資産税が発生します。特に忘れがちな事柄が、固定資産税を見落としますので、気おつけなければなりません。

  賃貸住宅では、地域によっては契約更新料が必要な地域もあるようです。

3,老後の住環境からの視点では?

  購入の場合は、ローン完済後住む家には困らないが、修繕などのメンテナンス費用が必要となります。
  賃貸の場合は、高齢者が将来的に増えるため(少子高齢化社会到来のため)良質な賃貸住宅が充実する可能性もある。

4,それぞれのメリットは?(反対がデメリットになります)

  購入のメリットは?
  ・家主への気遣いなどの煩わしさが有りません
  ・老後の住居の心配が有りません
  ・増改築の間取りなどの変更が出来ます
  ・信用力がつきます

  賃貸のメリットは?
  ・手軽に転居できるので、気分一新が出来る
  ・家族構成の変化で、住み替えが出来る
  ・住宅ローン返済に追われることなく、教育費や老後準備などが、比較的に出来やすい。今の生活をエンジョイできる。

以上のことから、どちらがよいかという判断基準は?
     ↓
*絶対的な判断基準は有りません!

*どちらがお得か?といった金額比較も
     ↓
・金利変動や不動産将来の資産価値の動向が不確定要素があり、試算前提、条件が少し変わるだけで金額の比較は変わります。

・設計の自由度(戸建て等)や住み替えの容易さと言った金額評価できない部分があります。

・最終的には個人の価値観により、購入か賃貸かのそれぞれの特徴を理解することから考えることが必要です。

・自分自身の経済状況やライフスタイルなどで、価値観にあった方を選択することがポイントです。


上記のことが、一般的に賃貸か?購入か?を考える上での概論です。



次に具体的な情報の中での、シミュレーションを行いますので参考にして下さい。

*希望地の賃貸相場=8~9万円・現在家賃=6万円
   ↓
住み替えに置ける賃貸での差額=2~3万円の増


*中古マンション購入のシミュレーション

購入希望物件の金額=1600万円→年収の5倍以内OK(500万円×5=2500万円)

月々の住宅ローン(A)+24,000円(管理費+修繕積立+駐車場)

*(A)の金額は?(前提シミュレーション)

<条件>
ローン借入額=1600万円 ・ 金利3%(全期間固定)・ 元利均等の場合は 

借入期間

(a)35年=毎月返済額 61,576円 ・ 返済総額=25,861,933円

(b)30年=毎月返済額 67,457円 ・ 返済総額=24,284,392円

(c)25年=毎月返済額 75,874円 ・ 返済総額=22,762,143円

(d)20年=毎月返済額 88,736円 ・ 返済総額=21,296,548円

上記の計算からすると、毎月のローン返済額は61,576円~88,736円となり、管理費等をプラスすると

(a)の場合では、61,576円+24,000円=  85,576円・ローン完済時年齢=61歳

(b)の場合では、67,457円+24,000円=  91,457円・ローン完済時年齢=56歳

(c)の場合では、75,874円+24,000円=  99,874円・ローン完済時年齢=51歳

(d)の場合では、88,736円+24,000円= 112,736円・ローン完済時年齢=46歳

以上の金額にプラスして、固定資産税がかかります。



ここまでが、住む事に対する経費です。この金額にお子様誕生での将来の教育費を考えてみましょう。

*幼稚園から大学(公立・大学は国立)までの教育費は、810万円

*幼稚園から大学(私立の場合)までの教育費は、2,155万円

(数字は、幼稚園から高校までは、文部科学省「子供の学習費調査・平成18年度」)

(大学は、独立行政法人 学生支援機構「学生生活調査」を元にPowerFPが作成)

老後の資金として、一般的に、公的年金以外に3000万円が必要と言われています。

結論めいたことのコメントは、避けますが、是非、人生の三大資金の住宅資金(居住に関するお金)、教育資金、老後資金です。バランスを考えどこかのFPに依頼され、ライフプランを作成されることをお勧めします。
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