FPの回答へコメント

FPの回答

  • 立澤優(ファイナンシャル・ジャパン株式会社)

    神奈川県

    2024.11.14

めめさん、はじめまして。
ファイナンシャル・ジャパン(株)でファイナンシャルプランナーをしております立澤と申します
ご投稿(相談)いただきありがとうございます。

さて、今回のご相談内容としてはめめさん一家がマイホームを購入するにあたり、購入可能金額はおいくらか、そして購入すよりも賃貸で暮らした方がよいかということですね。
 また詳細情報もありがとうございます。マイホーム購入をご検討ですので、一般的には住宅ローン(35年間)を組みます。ただこのローンを固定金利で組むか変動金利で組むかで、だいぶトータル返済額が異なりますので、一概には申し上げることが難しいですが、現地点でめめさんから頂いた情報を元にアドバイスできればと思います。

まず情報を整理しましょう。
〇収入(資産)の部
ご主人様:年収320万円 貯金:600万円
  奥様:年収330万円 貯金:100万円

〇支出の部
家賃:7万円
生活費:?(月によると思いますが、年平均でだいたいどれくらいになりますでしょうか?)

お金周りで現地点で把握できるのはこれくらいでしょうか。

さて、まずはご夫婦合計の年収が650万円(額面)
物件のおおよその情報から、おそらくペアローン(夫婦でローンを組むやり方)の可能性は高いです。
某金融機関のシミュレーションで、現在のご年収から考慮し、かつ金利に関しては、一旦変動金利で0.4%で35年ローンを
組んでみたところ、おおよそですが月当たりの返済額が10万円少々という感じになりました。これはイメージ4000万円を借り入れた場合を想定しています。ただ、これはあくまでシミュレーションに過ぎません。このパターンだと現在の家賃7万円の支払いよりは3万円少々多くなる感じです。ですので、現在の生活費が不明瞭なのと、今後お子様を二人希望とありますので、その辺りを考慮すると、もしかしたら4000万含め、3LDKの3,636万円は難しくなる可能性もあります。支出面は生活費や家賃またはローン返済だけではありません。最近の物価高も考慮しなければなりませんし、今後お子様の教育費も考慮しなければなりません。その上で、毎月のローン返済が無理なく返していける金額かどうかを判断しなくてはなりません。
 因みに賃貸に住む場合は、ローンではなく毎月の家賃が継続していくことになります。マイホームであればローン返済後は家賃はなくなります。ただ修繕などは発生しますが。ローン返済がなくなるのは非常に大きいかと思います。今後子供に家を承継したいなど、今後の予定などがあれば、場合によってはマイホームの方が良いというケースもありますし、引越したいと思えば賃貸の方が引越しやすいなどのメリットもあり、購入と賃貸どちらが良いかというのは、今後のめめさんの暮らしのスタイルによると思います。
まずは一度詳しくお話できれば、この辺りのお話も少し深堀できるかなと感じます。ご希望あれば、おっしゃっていただければと思います。
何卒よろしくお願いいたします。
ファイナンシャル・ジャパン(株)
立澤 様

はじめまして。この度はご回答をいただき、ありがとうございます。

まず、支出について整理した内容を共有させていただきます。

〇支出の部
【固定費】
家賃:71,500円
電気:6,000円
ガス:12,000円
水道:2,800円
通信:9,000円(私の携帯代と家のWi-Fi代)
ウォーターサーバー:7,000円
合計108,300円

【変動費】
食費:45,000円
消耗:14,000円
耐久:10,000円
特別:10,000円
合計79,000円

自由:夫30,000円、私30,000円
(夫の携帯代、それぞれのコンタクト代、美容室、衣服、病院など)
合計60,000円

総支出220,300円

今後改善できる項目として、ウォーターサーバーの解約と、私の携帯代を見直す方向で考えておりますが、立澤様からの視点で改善できるポイントがあれば、ご教授いただきたいです。

また、以下の2点についても質問させてください。
①固定金利と変動金利について
自分なりに調べたところ、現在の低金利を踏まえ、全期間固定金利が安心かと考えておりましたが、この考え方は問題ないでしょうか?

② 連帯保証型ローンとペアローンについて
上記のどちらかを検討していましたが、私が正社員で働き続ける場合は、やはりペアローンの選択がいいでしょうか?
また、今後できれば車を持ちたく、主に乗るのは私になります。(普段の買い出し、子どもの送迎、旅行など)もし購入する場合、住宅ペアローンを組んでいると車のローンは通りづらくなりますか?

お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほど何卒よろしくお願いいたします。

2024.11.17


めめさん、ご返信ありがとうございます。
また詳細もありがとうございます。

下記ざっくり計算してみました。
※月の総支出に関して、計算するとウオーターサーバー解約で240,300円になるのでは?(携帯料金は見直しでいくらになるかは不明なので、ここでは一旦省略)
・月の支出240,300円×12か月(年間)=2,883,600円
・年間収入夫婦合わせて650万円(税引後480万円(手取り)くらいの可能性、ここでは一旦税引後で考慮)
→480万円ー288万3600円=191万6400円と仮定(ここでは収支はプラス)

次に住宅ローンで先に述べた条件でシミュレーションをすると、月々返済が10万円少々の見込み。ですので、現在の家賃よりも3万円少々高くなる計算になります。少し費用面に余裕をもって仮に4万円住宅費用が増えたとしましょう。イメージ11万円のローンだと思ってください。
単純計算で、月々4万円支出が多くなるわけですから、4万円×12か月=48万円増加
→すなわち上記の計算で年間の支出額288万3600円に48万円を加えて336万3600円となります。
→480万円ー336万3600円=143万6400円(このケースでは住宅ローンの支出分が多くなったため、実際に使える年間の金額が減少)
これを月にならすと月額11万9700円貯金できるイメージになります。
現地点でめめさんも頑張って節制もされていると思うので、少しご安心いただけましたか?
ただ、問題なのは子供二人分の教育費。子供一人当たりの教育費として、ずべて国公立の教育課程で1,000万円ほど、すべて私立だと1,500万円~2,000万円ほどかかります。この差は歴然です。
となってくると、子供二人の場合は収支が厳しくなる可能性があります(ここでは、めめさんが子供に対してどのような教育を受けさせたいかで方針や費用も変わるため、具体的な算出が困難であるので教育費がいくらかかるかは算出せず)。
実際はライフプランといって、将来にわたる家計の推移表を作成して分析するのがベスト。マイホームを優先するか、子供二人分の教育費の方を優先させるか、はたまたマイホームも考慮しながら、教育費を二人分で検討するか一人分で検討するかでかなり変わると予想する。

さて、追加のご質問もありがとうございます。
回答させていただきます。
①固定金利か変動金利かについて
これは我々FPの間でも賛否両論ありますが、私一個人の意見としては、変動金利をオススメしています。今年に入り固定金利・変動金利ともに金利が上昇しており、住宅ローンをすでに組んでいる方、はたまたこれから組もうとする方は困惑している人も多いはずです。この状況下で金利の上昇のリスクを考慮し、固定金利への移行・相談も増えていると聞きます。ただこれには政府と日銀の本音と建前があります。金利を上げることによるデメリットがあるからです。本音を言えば金利を上げたいのが事実です。ただ昨今の日本のお財布事情に関しては借金大国です。国債を発行しているのですが、金利を上げるとこの国債の利息に該当する部分も上昇します。すなわち借金にかかる利息が上がるということです。つまり国が借金返済するのに、より多くの利息をしはらわなければならない状況になり、さすがにこれは厳しいというのが現状です。本音は上げたいけど上げづらいというのが本音かと思われます。ただ様子は見ているはずなので、ある程度の上昇はあると私も予想しています。ただこれもあくまで個人的な見解ですが、変動金利が固定金利を上回ることの可能性は低いと考えています。
ですので、変動金利で良いのではとよくお伝えしています。ひとつ参考にしていただければと思います。

②連帯保証型ローンとペアローンについて
一般的に住宅ローンを組んでからマイカーローンを組むでも大きな影響はないとされます。というのも、ローンには返済比率というものが存在し、これはおおよそ年収に対して上限35%以内というものがあります。この比率が高いほど不利になります。この返済比率には返済中の借入も含まれてしまうという点です。住宅ローンは非常に大きな金額になるため、この返済比率に大きな影響を与えます。仮にマイカーローンを先に組むと、この返済も返済比率に含まれてしまいます。その後に住宅ローンを組もうとすると、この返済比率に引っかかる可能性が出てきます。ですので、先に住宅ローンを組んでからマイカーローンを組むことがオススメです。ただ無理のない返済計画も必要ですので、一度ライフプランのシミュレーションをしてみて、今後の家計の推移が問題ないかどうかも算出した方が良いかもです。
 次に連帯保証型ローンとペアローンに関してですが、めめさんが正社員で働き続けるということですね。私の肌感覚にはなりますが、多くのケースはペアローンで組まれる方が多いのように感じます。ペアローンも連帯保証型ローンもそれぞれメリット・デメリットがあります。まずペアローンのメリットに関しては、住宅ローン控除が夫婦2人分適用されるので、控除額が大きくなる点です。そして所有権も団体信用生命保険(以下、団信と呼称)も夫婦にあります。万が一があれば債務がなくなります(片方は残る)。一方で、ペアローンは二人分のローンを組むことになるため、二つ分のローンの手数料等が発生します。つまりローンのコストが2倍になるという点です。
 そして連帯保証型ローンのメリットはローン契約は一つ分ですので、コストはペアローンよりは安く済むケースが多いです。
 ただデメリットとして団信を組むことができないため、連帯保証人に万が一が発生しても何も保障されません。そして連帯保証人は住宅ローンの控除適用外であるため、ペアローンと違い、ローン控除の恩恵が少なくなります。

 連帯保証型ローンとペアローンはそれぞれの良し悪しがあります。どれがめめさんにとって良いかどうか、ぜひご判断いただければと思います。
例えば、もっと詳しく知りたいということであれば、先にお伝えしたライフプランを作成して、めめさん一家の家計の推移を作成し、今後のリスクと家計の状況を把握した方が、より納得しやすい形になるのではないかと考えています。
ご用命あればご連絡ください。
長文となり恐縮です。
何卒よろしくお願いいたします。

追伸)ガス代が電気代や水道代と比べて少し高いように感じました。

2024.11.18


ただ、今後の経済状況を踏まえて、どんな経済状況でも金利が上がらないのが固定金利なので、ニュースや新聞等で金利不安を抱えたくないのであれば、固定金利も良しと考えます。

2024.11.18


+ 全文を見る

返答を書く

回答の内容に質問者から返答を書く事ができます。
お礼や、追加の質問を書きましょう。

質問したときのパスワード[必須]

コメント内容[必須]