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FPの回答

  • 半田典久(多摩プランニングオフィス)

    東京都

    2018.05.20

簡単にお答えします。

まず、保険はどんな役割をしているかという基本です。
保険は、結局お金が出るかどうかであって、それ以上の機能はないです。

なぜ保険なのか?といえば、お金がなくても、大きな支払いがあっても
何かの時にまとまったお金が出ることだけです。

つまり、貯金で支払えるリスクであれば、保険はいりません。
そして、保険で備えるよりも、できれば貯金で備える方が良いのです。

こういう基本を忘れて、○○保険が良いですとか、安いですとか、必要ですとかは「論外」です。

なぜなら、保険は、ほとんどの人が支払う金額の方が多くなるからです。
つまり、保険は損です。(損に見せかけないようにしていますが・・)
そして、インフレに負けます。

保険会社は、何でも保険商品にします。
ただ、基本保険は、損をする確率が非常に高いので、あれこれ何でも入ってはいけません。

そして、条件に当てはまった場合にのみ支払われるので、外れると何ももらえません。
条件に合うかどうか自分で選べませんし、入れば入るほど損です。

貯金なら、何にでも使えます。(病気でも、老後資金でも、楽しみでも)
ですから、本当は貯金が一番です。

ただ、貯金では支払えない大きな額(自動車事故とか火災とか)は、貯金では間に合いません。
こういうものこそ、保険なのです。貯金で支払える程度なら、保険はいりません。

ですから、そのリスクが、貯金で支払えるかどうかが「必要性の判断基準」です。

人と言うのは、「恐怖」で動かされやすいです。
大したリスクでなくても、脅かされてつい保険に入りがちです。

現実として、そんなに入院するのか?
先進医療は、そんなにお金が掛かるのか?
どんな手術が対象なのか?・・・・実際の確率や支払い金額を調べてみると気が付きます。
上手く「錯覚」させられていたことを。

かなり多くの場合、医療系などの保険が必要ないことがわかるでしょう。
言われるように高額療養費、社会保障もあります。
300万円程度以上の貯金があれば、それでほとんどの場合、間に合うでしょう。

どうしても気持ちが心配なら、安い共済とかでも良いのでは?

滅多に発生しないこと、自分で選べないことを、精密に計算することに意味がありませんね。
パソコンの計算や必要保障額などという販売のための言葉に、惑わされないことです。


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