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FPの回答

  • 緑川浩司(バリューライフコミュニケーション株式会社)

    福島県

    2016.08.22

資産運用を始めたいけれど損をするのは怖い。定期預金に預けるよりは効率的にお金を増やしたいけれどリスクが高い商品は買いたくない。このように考えている方には「国債」がぴったりです。
個人向け国債は、「日本国」という「国」が発行する債券なので、株式や投資信託に比べて安全性が高く投資初心者も購入しやすい商品です。
【注意点】
個人向け国債を購入するときにはいくつかの注意点があります。まずは「中途換金」についてです。
急にまとまったお金が必要になった時、銀行の普通預金ではすぐにお金をおろすことができますが、国債の場合は、購入後1年間はすぐに換金することができません。(口座名義人が死亡したときや、大規模な自然災害に遭ったときなど、例外的に中途換金が可能な場合もあります。)
そして、中途換金をする場合には額面金額から所定の金額(直前2回分の各利子(税引前)相当額)が差引かれることを覚えておきましょう。

また、個人向け国債は他の金融商品同様に税金がかかります。個人向け国債の場合、利子の受取時に、20.315%分の税金が差し引かれます。(遺族年金を受けることができる配偶者の方や、身体障害者手帳の交付を受けている方などについては、非課税となる制度もあります。)
金融商品の税金について詳しく勉強したい場合は、財務省のホームページや各金融機関に事前に確認をしておきましょう。

あとは外貨建ての金融商品での分散投資も宜しいかと思います。
ご質問有難う御座います。
回答させて頂きます。

Q 例えば5年くらいたった時でも2回分だけでいいのですか?

A この中途換金調整額は10年変動国債の場合「過去2回分(1年分)の税引き後金利)」となっています。

Q 2割も引かれるなら個人向け国債はなしなのでは?

A 利付国債の利子に対する税金
「利付国債」「変動利付国債」「個人向け国債」などの利子については原則として「20.315%」の税金が源泉徴収 される形になります。
 例えば、百万円分の国債に投資をしており、年2%の利息がつくという場合、半年ごとに1%分の利息が支払われます ので、1回分の受取利息は100万円×1%=1万円となります。
 この1万円の利息に対して「20.315%」の所得税が発生するので、実質受け取るのは1万円×0.79685=
 約7千969円となります。支払った税金は2千31円ということになります。

 定期預金に預けるよりは効率的にお金を増やしたいけれどリスクが高い商品は買いたくない。
 このように考えている方には「国債」が良いと思います。

2016.08.23


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