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FPの回答

  • 平井美穂(平井FP事務所)

    東京都

    2016.02.27

Y様 はじめまして、東京の独立系FPの平井美穂です。
マンション営業、銀行員を経験後にFPとして独立、18年間住宅ローン相談をしています。

さて、「購入物件の金額をいくらにすれば、無理なく返せる範囲か」とのご質問をいただいております。

まず、住宅ローンを組む際の注意点として、定年退職時には完済できる範囲で借入をするようにしてください。
現在、多くの金融機関では44歳までの人は最長の返済期間である35年でローンを借入できるようになっています。
また、不動産会社の営業マンも「最初は35年で借入して後で繰り上げ返済しましょう」と最長の35年を奨めてくるでしょう。
確かに繰り上げ返済ができればいいのですが、住宅購入後はなにかと支出がかさむ時期であり、実際には繰り上げ返済どころか貯蓄も思うように出来ないというご家庭が少なくありません。

堅実な設定で、返済期間をY様が60歳になるまでの25年で設定するとします。
返済額が現在の家賃11万円の範囲でおさまる借入額は2600万円になります。(金利2%)

借入額2600万円、25年元利均等返済、金利2% ⇒ 毎月返済額110202円 ボーナス返済なし

また、現在の貯蓄600円はなるべく使わないようにしておきたいところです。
いざという時の為に年収の半年~1年分の貯蓄があると理想と言われています。
物件によりますが、戸建の場合は物件価格の7~10%の諸費用がかかるのが一般的です。
余裕をみて10%とした場合、物件価格2600万円では諸費用260万円。
住宅購入後、残る貯蓄は340万円になります。

さらに車を購入された場合、頭金がいくら必要か、オートローンの返済額がいくらか、
保険や車検など車維持費がいくらか、Y様のお宅では生活費がいくらかかっているのか
定年退職後、退職金や年金がいくら入ってくるのか、年金だけでは老後資金が不足するならば60歳までにいくら貯める必要があるか、
こうした家計収支を一生涯のスパンで把握することで毎月の返済が今後25年間可能かどうか判断できます。
住宅ローン返済をした場合の一生涯の家計収支のシミュレーションができるのがキャッシュフロー表です。
お近くですので、もしよろしければ一度、キャッシュフロー表・ライフプランの提案を受けてみてください。
とてもわかりやすく説明していただきましてありがとうございました。
すごく参考になりました。
ありがとうございました。

2016.02.28


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