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FPの回答

  • 野口貴弘(合同会社Seiryu)

    大阪府

    2014.01.13

金利は国の政策によって上がったり下がったりするもので、今後10年間を見通すことは難しいと言えますが、一応これまでの流れから今後の情勢を検討してみたいと思います。

我が国は約20年にわたる長い「デフレ円高」時代を過ごしてきました。そして2012年末の安倍内閣発足後は黒田日銀総裁との協力体制のもと、アベノミクス政策による「インフレ円安」へと動き出しました。このアベノミクス政策の狙いは我が国が抱える円建ての借金(1011兆円超)の解消にあると言われています。「物価上昇・増税・円安」→「円の価値の引き下げ」→「借金の目減り」→「日本の再生」がその構図です。

このまま借金が膨らんでいけば我が国は破綻してしまいます。それを避けるために黒田総裁も「金融緩和」の名のもとに、日銀が保有する円を各銀行へ大量に流しているのです。こうなると困るのは各銀行です。一気にお金が増えてもそれを借りてくれる相手がいなければ、その負担が自行にのしかかってきます。そこでなんとかして自分のところからお金を借りてもらおうと、銀行間の低金利合戦が繰り広げられるわけです。

本題に戻ります。

ローン返済で固定か変動かを悩まれるお気持ちはよく理解できます。予言する力が人に備わっていない以上、専門家でも必ず意見は分かれるところです。損得は結果が出てはじめて分かることで、事前に予測することは不可能です。「安心と計画的な支出」を最優先にするなら、間違いなく「固定(5年・10年に関わらず)」を選択なさってください。一方で、上述した現政権のインフレ政策による超低金利時代が今後も続くとお考えになるのなら、「変動」を選択なさってください。ちなみに私の見解は「変動」です。現政権が今後も借金解消に向けた政策を継続すると予測しているからです。

質問者様は「損得感情」と「リスク許容度」を天秤にかけていらっしゃいますが、本来この2者は別次元のもので比較対象になりません。しかし、「恐さもあり悩んでいます」というお言葉を述べていらっしゃいますので、リスクをとらない「固定」を選択された方が10年間という長丁場では精神的にもよろしいかと思います。毎月の負担増は生活費の見直しなどでカバーできるはずですよ。

長文失礼いたしました。
すばらしいご回答をいただき 深く感謝します
お恥ずかしながら アベノミクスがなにかもその実よくわかっていなかったのだと
おもいしりました
一番感激したのは 本来比較するべきでないものを比較していますという
指摘をいただいたことです 専門家に相談するとはこういうことなのかと
おどろきました
消費税増税をまえに 住宅ローンのみならず 保険、そのほか
たくさんのことをみなおさなければいけないと
あせっています 今一度 ご回答を参考に 相談内容を検討したいと
おもいます ありがとうございました

2014.01.13


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