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FPの回答

  • 梶田けい子(梶田ファイナンシャルプランニング事務所)

    愛知県

    2013.12.07

「グローバル・バランス・ファンド」と一言で言っても、

・実際に投資する国。
・国別の投資割合。
・株式と債券の投資割合。
はファンドにより大きく異なります。

・先進国の市場だけを投資対象としているグローバル・バランス・ファンドもあります。
・発展途上国の市場を含めて分散投資しているグローバル・バランス・ファンドもあります。
・株式への投資割合の方が大きいファンドも有ります。
・債券への投資割合の方が大きいファンドもあります。
・一つの国の株式市場や債券市場だけに投資するファンドも有ります。
・世界中の株式市場に投資するファンドも有ります。

>もちろん運用がよく、それらを差し引いてもより利益があればいいというのはわかるのですが。

との事ですが、それは十分にあることです。しかしそれには投資者自身が見る目を養う必要が有ります。営業マン任せでは無理です。


わんこさんは、54歳女性独身。現在は求職中。今後大きな定期収入は見込めない。株の経験はなく、知識もないとの事ですので、今すぐに2,000万をどう運用しようと思わなくても100万ぐらいの少額投資を先ず1つ初めてみることを奨めます。

株式の知識が無くても転換社債を1つ持ってみると株式がどの様なものか体感として理解できるようになります。
転換社債とは株式に転換できる社債のことで100万円から始める事ができます。
転換しなければそのまま満期時に投資した金額は100%償還されます。

それでも心配で債券事態解からないのであれば国債の2~3年で償還の既発債から始めても良いです。償還時には100%で戻ります。

始めから行き成りするのではなく、自分が理解できるものから先ずは初めてみるのが良いです。理解できるようになれば次はもう少し難しいものでもできるように成ります。

何も解からなければ「株と債券をバランスよく」と言われても、ずーと判らないまま営業マンに言われるままの投資になりますよ。
先ずは少額から自分が理解できる商品から始め理解する力をつけることです。
こうした経験を積むとファンドへの理解もできるようになります。
ファンドは1つ1つの証券の集合体です。それが商品になっただけです。
梶田ファイナンシャルプランニング事務所です。

>株式60%債権40%、成績の良いバランスファンドをいくつかピックアップし、
>運用を見て入れ替えることができるよう、
>手数料や信託報酬が高くても、
>運用の良いものを選んだほうがよいと勧められています。
>その場合、口座管理料も年5000円ほど必要になってきます。

と書かれた点と他のFPの方への返事に

>以前作成したキャッシュフロー表では貯金+2000万円を4%で運用出来れば23年後8000万くらいになるらしいのですが

と答えられている点を観てどなたからアドバイスを頂いたかな?と思いましてアドバイスの内容に補足させて頂きます。


上記の勧められ方を読ませて頂き、営業の方に勧められたのであればその会社が現在販売に力をいれているファンドの可能性を感じます。独立系FPであれば投資経験は浅いか?販売目的の可能性を感じられます。


口座管理料がかかるのは、投資商品はお客さんの資産と銀行や証券会社の資産そしてそれを運用する信託銀行の資産とは分別して管理されています。また、お客さんが投資された資産は、他のお客さんの資産とも分別して管理されています。そのため管理料が必用になります。



「運用を見て入れ替えることができるよう」という点について、
運用を観て入れ替えができるようにした方が良いことは良いのですがその場合、

売買手数料を含めた値上がり益があるかどうかも見る必要が有ります。
少しぐらいの利益で乗り換えを行っても売買手数料で取られてしまいますので、トータル的に観るとあまり利益が出ていなかった。と後で気が付くことがあります。


こうした場合、入れ替えを行うことによって勧誘する人は営業成績が上がりますが、トータルするとお客さんはさほど利益が出ていないことに成ります。


>運用の良いものを選んだほうがよいと勧められています。

という点も、ファンドに載っている運用は過去のデーターです。
「過去運用が良かったから」とこの先も運用が順調に行く保障は有りません。

ファンドに投資する際に、過去のデーターも見ますが今後の経済の先行きを観てこのファンドに投資するかどうかをお客さんは決めなくてはいけません。
運用が良い物を選んだ方が良いというアドバイスは適切ではありません。
パンフレットのデーターは過去のものですからそれが保障されているわけではありません。

また専門家でも本当に運用の上手い人とそうでない人がいます。
そうした点では過去のデーターは役に立つかもしれませんがそれが保障されているわけではありません。


こうした事を踏まえて、何に投資するにも必ず目論見書を読んでくださいね。
また目論見書を読まずに投資することはできないのですよ。






2013.12.15


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