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FPの回答

  • 森本 直人((株)森本FP事務所)

    東京都

    2013.05.12

ココロ様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。

ご相談の件、850万円の貯蓄のうち、
少なくとも、お子さんの学費(高専、大学)と
2~3年の間に退職した場合の当面の生活資金は、
銀行預金で確保しておく必要がありそうですね。

ところで、お子さんが就職した後は、仕送りをしてもらえそうですか?

それとも、お子さんに頼る気はないなどのお考えがあるのでしょうか。

あとは、退職した場合に、転職するのか、何歳頃まで働くつもりなのか、
これからの生活で楽しみにしていること、などなども、お伺いしたい点です。

実際には、そのあたりのお話を伺わないと、老後の必要資金や
商品選択の話を含め、具体的なプランの設計は難しいと思います。

それと、もし資産運用を本格的に検討される場合は、
最近は、アベノミクスで、円安も進み、株価もどんどん上昇しているところなので、
この流れに乗っかるのも、ひとつの選択です。

ただし、上にも書きました通り、当面の学費、生活資金等で取り崩す可能性のある資金は、
必ず、銀行預金で確保しておくべきと、私は思います。

積極的な資産運用に回せるのは、目安として、10年以上手をつけなくてよい資金です。

例えば、2008年のリーマンショック前に投資を始めて、大暴落に巻き込まれた人も
2013年の現段階では、元本を回復し、プラス転換している人が多いです。

実は、2008年当時も、多くのファイナンシャルプランナーが、10年以上という目安を
提唱していました。

より具体的なことは、個人で活動しているファイナンシャルプランナーと相談しながら
進めていかれるのも、ひとつの選択です。

いずれにしても、資産運用は、慎重にお考えください。

無条件においしい話は、決してありませんので、リスクをどう管理するかが
ひとつのポイントになります。

以上、ご参考にしていただけると幸いです。

ココロ様、コメント拝見しました。

健康である限り、ずっと働くお気持ちとのこと、
その他、ライフプランが少しずつ明確になってきましたね。

本来は、そのお考えや現況をもとに、具体的な数値で表に落とし込んでいく
作業を行うとよいです。

この表は、FPの分野ではキャッシュフロー表といいますが、
要するに、人生の資金繰り表のことです。

その上で、何年までにいくら必要なのか、目標とすべき利回りなど、
具体的に計算して、運用計画を練ります。

個人年金や投資信託など、個別商品の選択は、そこからです。

例えば、個人年金であれば、一般的な円建てのものだけでなく、
外貨で運用されるものや、終身保険として保険料を払い込みつつ、
将来的には、解約返戻金の価値をもとに年金受取に移行できるプランなど、
いろいろあり、受取り期間も10年、20年、一生涯など、選べます。

また、投資信託は、リスクは高めだが、成長性が期待できる新興国株式型や、
外国債券で運用しながらも、為替ヘッジを使って、リスクを抑えられるタイプのものなど
3千種類以上あります。

なお、どんな商品にもメリット、デメリットがあり、
無条件においしい話はないことは、必ず頭に入れておいてください。

例えば、期待収益率が高めの株式型投信は、価格変動が大きいなどの特性があるため、
その場合は、運用期間に余裕を持たせるなどの工夫が必要です。

したがって、どこかでおすすめされていた商品を漠然と選ぶというのではなく、
お気持ちの面、税制面なども含めて、ココロさんに適したプランを総合的に検討する
必要があると思います。


2013.05.13


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