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FPの回答

  • 森本 直人((株)森本FP事務所)

    東京都

    2012.10.24

しずく様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。

ご相談の件、結論からいうと、ローリスクなのは、賃貸です。

家を買えば、固定資産税やメンテナンスの費用、
自然災害のリスクも、すべて自己負担です。

また、例えば、ボーナスカットなど、不測の事態があると、
ローン返済が家計を圧迫することになります。

変動金利でローンを組めば、金利上昇リスクも負担します。

一方、賃貸であれば、上記の負担は生じませんし、
就業状況や家族構成の変化などにも柔軟に対応できるメリットがあります。

なお、賃貸のデメリットとして、多くの方が感じるのは、
家賃を払っても、資産として何も残らないという点です。

ただ、私はこの点は、購入の場合でも、月々のローン返済額のうち利息部分、
建物の年々の減価部分があるので、家賃を払うのと比べて、
それほど有利にならないケースもある、と感じています。

結局、多額のローンを組めば、銀行に払うか、大家さんに払うかの違いで、
払わされるものは、払わされるということです。

とはいえ、賃貸だと、高めの家賃を払わないと、
部屋のグレードが下がってしまうという現実もあるでしょう。

例えば、駅から遠いなどの不便を受け入れないと、家族4人が住める部屋を
確保できないなどです。

ですので、住環境にこだわる方は、多少のリスクをとっても、
マイホームの購入に動くのだと思います。

ちなみに、FPの立場としては、ここで買うべきか、買わざるべきかの
判断そのものは、提供しません。

私個人は、FPは、リスクや考え方についての説明係だと思っています。

住宅購入の判断は、大事なことなので、ここの解説だけで納得して、判断せず、
ぜひ個別のFP相談をお申し込みください。

実際のFP相談では、個別具体的な数字を元に、もっと掘り下げたお話ができます。

以上、ご参考にしていただけると幸いです。
しずく様

コメント拝見しました。

できれば、具体的な数字を見てから判断した方がよいですが、
多額の住宅ローンを組んで家を買うことのリスクを十分に理解した上で、
購入の判断をされるのであれば、それはそれで、わるくないと思います。

ポイントになるのは、物件の資産価値です。

上の解説は、現実に住宅ローンが理由で、家計が破たんする方もいらっしゃるので、
アドバイスをする立場としては、賃貸の方が安心という意味もあります。

独立系FPは、継続的なお付き合いを前提としますので、アドバイスは、保守的になりがちです。

もし背中を押してもらいたいだけなら、直接、不動産屋さんに相談するのもよいでしょう。

その他にも、論点はいろいろあるので、あらゆる選択肢を含めて、
ゼロベースから検討される場合は、ぜひFP相談サービスをご活用ください。

2012.10.24


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