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FPの回答

  • 山田聡(山田FP事務所)

    東京都

    2011.08.12

ファイナンシャルプランナーの山田と申します。

保険は基本的に無駄な支出と考え、
発生した場合に自分ではカバーできないリスクに対してのみ
保険を用意しておくという姿勢が効率的です。

白紙の状態で必要な保障を考えてみましょう。

設定として
住宅ローンはご主人名義でのみ加入し,お子様はおらず、
奥様が死亡された場合に、残されたご主人のための死亡保障は必要ない
ということで書かせていただきます。

ご相談者のご家庭の場合の必要死亡保障額は、
団信により住宅ローン残債は精算されると仮定すると
基本的に残された奥様の生活費ということになると思います。

ご主人が亡くなられた後の奥様の収入は、
遺族厚生年金プラス奥さまの給与等の収入ということになると推測されます。

また、ご主人が亡くなられた時に奥様が40歳以上の場合は、
65歳になるまで中高齢の寡婦加算も追加されます。
これら収入以外に貯蓄や死亡退職金等もあります。

奥様ひとりの生活費と、
奥さまの給与収入プラス遺族厚生年金(死亡時期により中高齢の寡婦加算がプラス)を比較して
毎月の生活費は不足となるでしょうか?

もし不足がでるのであれば、その累積額を見積もって
死亡保険でカバーするという考えになりますが、
不足がないのであれば不要と考えるのが基本です。

民間医療保険についてですが、
医療費は高額療養費制度があるので、
毎月の医療費には上限があります(差額ベッドや高度先進医療等は対象ではありません)。

また、医療保険の主な保障は入院日数に対する支給ですが、
年々入院日数は短期化されてきているのが現状です。

これらを考えると、ある程度の貯蓄残高がある場合には、
医療保険に加入するよりも、
その分を、何にでも使える貯蓄に回しておくという考え方もあります。

医療費が多額になるのは、がんの長期通院治療のケースですが、
もしがん保険を検討するのであればポイントは
入院給付金よりも診断給付金や診断一時金、
抗がん剤治療特約の必要性の有無であることを付け加えておきます。

最後に、保険を貯蓄商品として使うのはあまり効率的ではありません。

以上、わずかでも参考となれば幸いです。

山田FP事務所  http://www.yamadafp.com/
山田 聡
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