国民年金追納か個人型確定拠出年金か

grudger(兵庫県)

解決済み 2013年03月31日
はじめまして。相談をよろしくお願い致します。
当方27歳独身、会社員男性です。


20~24歳大学院修了までの国民年金を学生納付特例制度を利用しました。
そのため年金加入期間に計算されていますが、納付していないため
(ざっくり月1.5万円×12カ月×4年間=72万円)
将来の受取額は目減りしてしまいます。
(現法律で月7000円くらい?詳しくわかっていません)

ようやく奨学金約500万円の返済が終了しました。

そこで次に年金関係にメスを入れようと考えているのですが、
この国民年金を追納するか否かについて伺いたいです。
追納する場合保険料が増額されるので支払額は80万円近くになります。
追納期限がだんだん近づき、追納額もじりじり上昇しています。

追納しない場合は個人型の401kを使用し積み立てていこうと考えています。
(比較的リスクを許容したポートフォリオを予定)
(国民年金を追納した場合は未定ですが財務が落ち着いた後始める予定です)

税制上はどちらも優劣は無し、
障害年金等の保証も現在問題無しという認識でいます。

国民年金支給年齢が65歳から
男性平均寿命80歳と仮定して
キーポイントはどうするのが得かです。

現行賦課制の年金制度の信用性、法律改正の可能性、景気状況で
どうにでもなる先行き不透明感は多分にありますが、
80万円近くは社会人数年の小僧にとって大金ですので
FPの先生方の考えを伺いたいです。
ご指導アドバイスお待ちしております。

No.936

質問者からのメッセージ

2013.04.13

締め切ります。 ありがとうございました。

回答 1件

ベストアンサーに選ばれた回答です!

伊藤 俊輔 ファイナンシャルプランナー
所属:京極・出町FP相談
エリア: 京都府 京都市

grudgerさま

 京都のファイナンシャルプランナーの伊藤と申します。
 年金制度のことをよく理解くださっていて、とても嬉しいです。
 そして、奨学金の完済おめでとうございます。お疲れさまでした!

 現在の国民年金の仕組みとして20~60歳の40年間漏れなく保険料を納めることで、65歳以降に年額78万5600円(2012年度)を受け取ることになります。
 grudgerさんは現時点で4年間あいておられますので、このあと60歳まで納め続けることで、78万5600円 × 4年/40年 ≒ 7万8600円/年 ≒ 6500円/月 の年金額が減っていることになります。

 ちなみに学生の納付特例に該当する月数については、将来受け取る年金額には反映されませんが、将来年金を受け取る権利の発生する25年には含まれていますし、書いておられるように障害年金の保障も効いていましたので、とてもたいせつなものです。

 私からのアドバイスとして、今のgrudgerさんには個人型確定拠出年金をお勧めしたいです。

 税制的には、掛金(保険料)全額が所得控除である点は国民年金も確定拠出年金も同じです。将来受け取る際に年金として受け取るのであれば、公的年金等控除の対象となる点も同じです。
 しかしながら、確定拠出年金は一時金で受け取ると退職所得控除です。この点は明らかに有利ですし、特にgrudgerさんは27歳と若いので退職所得控除の考え方としては早く始められるほうがさらに有利です。

 また、国民年金には任意加入という制度もあります。60歳以降65歳までの間に追加で国民年金に加入することもできます。4年分であればここで追加するという選択肢もあり得ます。もちろんgrudgerさんが60歳の時点で国民年金保険料がいくらであるのかなど計算はそのときに必要となります。

 約80万円は大金です。これからのライフプランにおいて、緊急予備資金・住宅の取得費・その他の支出としてまとまったお金が必要となってくる可能性もあります。いかがでしょうか。


 ちょうど先ほど個人blogのほうで、確定拠出年金個人型に関する本の感想記事を書いたところだったこともあり、おもわず長文で回答を書かせていただいた次第です。長文失礼しました。


grudgerさま

 blogも見てくださってありがとうございます。

 「儲け」まで気にしてくださっているところ、「ポートフォリオ」という用語を使われているところからも金融にお詳しい方なんだろうと察しました。

 なお、最近は日本版401kというよりも、確定給付年金「DB(Defined Benefit)」に対して「DC(Defined Contribution)」で表されることが増えてきました。私も確定拠出年金個人型または個人型DCと書いています。ご参考までに。
 
 草津・野洲方面にはお客様もあります。宣伝ありがとうございます!
 京都へお越しの機会がありましたらお声掛けくださいませ。
 

2013.04.07


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